あらすじ
スマホ1台でできる! 企業PRとファンづくりの「新常識」
ファンと一緒に商品開発、自社ブランド「商品完売」、ライバー800人をマネジメント、
年商3億円……ゆうこすが明かす全ノウハウ!
【プロフェッショナルに聞く! 3大対談を完全収録】
ネット動画制作のトップランナー「ONE MEDIA」代表
明石ガクトさんに聞く「いい動画とは? 効くブランディングとは?」
「au三太郎シリーズ」などヒットCMを数多く手掛ける
篠原誠さんに聞く「ずばり『伝えるコツ』とは?」
仮想ライブ空間「SHOWROOM」代表で『メモの魔力』著者
前田裕二さんに聞く「人気の配信者になるには?」
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
知っていること多し。メディアに関わる人々との対談は貴重だが、ゆうこすちゃんのコメントがかなり素人っぽい…。加えて、本の語り口調も内容もゆうこすちゃんっぽさが消えていて、ゆうこすちゃんじゃなくても書けるのでは?という内容だった。
p.35 私たちは数人しかいないのに数千人の視聴者に同時に発信できるのはネットならではだと思います。確かに最初は3人かもしれません。もちろんいきなりコンバージョン(購入)にはつながりませんが、成長すれば強力なツールになります。個人的には、最低3ヶ月は続けてみるべきだと思います。そこまで続けると「この人はインストライブを定期的にやっているな」とか「細かい有益情報を教えてくれるな」と感じる人が増えて認知度も上がってきます。そこからがスタートではないでしょうか。企業なら台本や周辺機材調達など考えることもたくさんあると思いますが、配信自体はスマホ1台あればできます。
p.71 2割の後半が8割の売り上げを作る!
「パレートの法則」と言うワードを耳にした事は無いでしょうか?マーケティング業界ではよく使われる言葉で、「80対20の法則」などとも言われます。20%のコアファンが売り上げの80%を作ると言う法則で、これが結構当てはまる事例が多いらしいんです。つまり、企業としてはライブ配信を取り入れることで売り上げの80%を作り出すコアファンを満足させることができたり、本音を引き出せたりすると言うこと。後半の本音をしっかり聞くことができれば、商品サービスの根本的な価値がぶれる心配がなくなり、ブランディングもうまくいきます。
p.82 成功事例に共通しているのは、製品・サービスを単純に売っているのではなく、その製品・サービスが生まれた背景などを視聴者にしっかり伝えていること。しかも背景が視聴者の悩みを解決していることも大切です。そして、製品の開発でも視聴者を参加させることを意識している。こうして工場ができるとどんな現象が起きるか、COHINAの田中さんのコメントです。
ライブ配信に来てくれる人は「繋がりたい」と言う気持ちが想像以上に強いと思います。例えば、お客様が私たちも知らないところで非公式のLINEグループを作ってCOHINAの製品を実際に着てみた感想などをシェアしています。またオフ会を開催するなど 定期的に集まって疑問や悩みをお客様同士で解消しているみたいですね。
p.108
・生配信は一番「愛」(ライバーの熱量)が伝わるコミニケーションが主体のコンテンツ。なのでコアファンほど見に来てくれるし、コアなファンを作りやすい。
・愛が伝わるには共感から好感を生む必要がある。共感を生むには視聴者を家族のように扱い、視聴者のことをしっかり覚えているのが大切。
・ライブ配信で素が出るので、夢に向かって全力、一生懸命と言う姿勢を見せるのが大切だし、なぜその夢を叶えたいのかといったストーリーも大切。
・「顔出し」などがネックになるなら、アバター配信などの活用。
・ライブ配信で人気が出てきたら、次のステップとして実力をつける努力が重要。
・ライブ配信を習慣化して日常生活に取り込んでしまう。
p.118 私は自分が育成してるライバーに、好きなものを、どんどん好きになるような工夫をしています。現在は趣味や好きなものがとっても細分化しています。なのでニッチなインフルエンザの方がコアファンの気持ちをつかめることが多い。そのため面接のときには「なぜそれが好きなのか」を聞いていきます。理由はどんどん深掘りしていくことで、その子の頭の中が整理されていくので、「私ってこういう理由で好きだったんだ」と気づくきっかけにもなります。それがまた配信のネタになったりします。
専門知識のある社内ライバーであれば、そもそも自分の知識には自信を持っているでしょうが、「なぜ?」「どうして?」とあえて質問してはみてはどうでしょうか。そこで新たな気づきがあれば、配信する内容に新たな深みや面白さが加わるかもしれません。
p.186 感情移入や共感のできる動画と、逆にちょっと壁を感じちゃうような動画の決定的な違いは何か?
一口にコンテンツといっても細かく分類すると、「インフォメーションとしてのコンテンツ」と「コミュニケーションとしてのコンテンツ」、「IP (著作物などの知的財産)としてのコンテンツ」の3つの役割に分けられる。
・インフォメーション:ニュースや天気予報など情報を伝える役割
・コミュニケーション:ライブ配信などを視聴者と気持ちや意見のやりとりをする役割
・IP (知的財産):漫画や映画などを著作物としての役割
p.190 動画製作者に必要なセンスとは?
→大切なのは、アート・クラフト・サイエンスのバランス
山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」』
ゆうこさんが毎日ライブ配信するのはなぜですか?毎日ライブ配信する時間をYouTubeの動画を作る時間に当てれば、フォロワーとか再生回数とかが増えるかもしれませんよね?→ファンとコミュニケーションが取れるのと、毎日ライブ配信をやっている人がいないからですかね。
・アート: YouTubeで素敵な動画を作って世界中に広まったら凄くないですか?
・サイエンス: 毎日ライブ配信をしている人がいないから、自分がやれば独自のポジションが取れると言うサイエンス的な反応。
・クラフト: ライブ配信は編集しなくていいから、これだったら話に続けられると思っている。
つまりはこのバランス…! 説明できないし、合理性は無いけれど「本当はこれがすごくいいんだ!」って言えるようなものがアートの判断といえます。iPhoneがなぜあんなに人気かって、すごい完成度が高かったんです。だから実は、アートなものが世の中を一気にひっくり返したりするわけですよ。アート放っておくと、人間の思考はサイエンスとクラフトの方が合理的に説明できるのでそっちに流れがちになってしまうのですが、そこでガッと踏みとどまって、クラフトとサイエンスとも喧嘩せずに「ちょっとやってみよう!」と行動に移せるバランス感がある人が、僕はセンスが良いと思っています。その力が特に強いと感じるのが、若い人たちなんです。
p.204 ファンを入れてもいいかと言うことに関しては、はるか昔に日本の能の業界で答えが出ています。脳の世界に、「(弟子は)師匠を見るのではなく、師匠の見ている方を見る」と言う言葉がありまして、私は師匠の考え方や価値観を共有することが大切と言う意味です。ファンの多くは、「ゆうこすを見る」なんですよ。一緒に何かを作るには、「ゆうこすが見ている方」を見なきゃいけない。
p.212 共感を生むのは「面白い」「かっこいい」「美しい」など、単純な事柄です。例えば、発信者側がかっこいいと思う映像を流し、それを見た人が「かっこいい」と思った時点で共感が生まれます。両者が同じことを感じると共感が生まれるのです。同じ映画を見た感想を話しているときに、何かポイントや面白いと思ったシーンが同じだと、共感して効果が生まれますよね。感じる気持ちの喜怒哀楽は何でも良いのですが、同じところで同じ感情もポイントを作ると共感が生まれて好感が生まれます。ちなみに、1番分かりやすくて手っ取り早い手法の1つが、有名人の起用です。メジャーでかっこいいとされている人や面白い人は、その人が出演するだけで視聴者が同じ印象を持つので、共感を生みやすくなるのです。