あらすじ
『おはようございます。実況はわたし、出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。』
ひそかな趣味は脳内実況!そんなわたしがなぜか生け花部に……。2019年度中学入試最多出題作『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞受賞のこまつあやこ氏、待望の2作目。
ユーモラスで爽やかな青春小説!
「あ、いえ、そうじゃなくて、生け花ってふつう……」
女の子がやるものじゃないんですか?
その言葉が喉(のど)から出かかってわたしははっとした。
【実況ってふつう男性がやるもんだろ】
むかし、おとうさんが早月ちゃんに向けた言葉が蘇る。
ダメだ。同じようなことはいいたくない。──本文より。
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Posted by ブクログ
面白かったー!
先走った失言で仲間外れになったことのあるあみ。元気づけてくれた従姉妹に脳内実況を進められて。中学生になって入った生け花部の文化祭でのショーで、初めて人前で実況を披露することにして...。
こんな事言っていいのかな...こんな私受け入れてもらえるのかな...悪いイメージを持たれたらヤダな...という気持ちが、部活の先輩や同級生との触れ合いで前向きになっていく。本当の気持ちを知るための引き算って大事。
七十二候や生け花のことも少し知れて為になる。
軽快な脳内実況とストーリーで、楽しく明るい気持ちで読み切れました。