【感想・ネタバレ】陰陽師と天狗眼 ―クシナダ異聞・怨鬼の章―のレビュー

あらすじ

【電子版巻末にはカズキヨネ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
巴市の特殊自然災害(もののけトラブル)係へ隣市より応援要請があり、美郷(みさと)・怜路(りょうじ)・広瀬(ひろせ)の三人が派遣されることに。
事件の概要は「封じられていた神楽面が消えた」というもの。広島神楽を研究している大学生・由紀子(ゆきこ)の協力も仰ぎ、事件解明に努める中、
「消えた神楽面」をつけた不審な男が由紀子の父を襲い、警察が出動する事態となる。
これをきっかけに「面に取り憑かれたモノ」が、各地で事件を巻き起こすように。

「なれば、鬼にでもなってみれば宜しゅうはございませぬか」

どこか甘やかな囁きとともに、神楽面は彼らにそっと忍び寄る――。

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Posted by ブクログ

春、特殊自然災害係に異動になった広瀬は、事務職員ながら人手不足により、美郷や怜路たちと現場に向かうことになる。もののけを見ることも祓うこともできない、『普通のひと』である広瀬ができることと思うこと。おそらく読者により近い彼には、たくさんのエールを送りたい!
一方で、「面に取り憑かれたモノ」と対峙した美郷は、かつての夜を思い返し――尽きぬ悩みを抱えながら、改めて怜路の存在を認識する。やっと気づき始めたそれは、互い境界に立つ者同士であるだけでなく、一緒に過ごすなかで濃く強くなっていった繋がりなのだろうと思う。
もののけ側も人間側も登場人物がぐんと増え、それぞれの人物に立場や悩みがあって、読んでいるうちに自身を顧みてはうっかり「面」に取り付かれそうな怖れを覚えながら読み進んだ。
尾関山の桜や広島の神楽と温泉施設、今回も地域に密着した舞台が描かれ――特に神楽は、今回の事件に大きくかかわっているようで、逃亡した面や若者たちの悩みの行方とともに、続きを楽しみに思う。 #NetGalleyJP

【追記】
改めて……いや、何度でも薄闇の中庭の約束シーンが、好きでたまらないです……! そして、読み返すほどに……広瀬クン、他人への気遣いをスマートにできるわりに……自分が強く好意を感じる相手には尻込みするタイプとみる……。いや、人間……好きなほど、嫌われるのが怖くていろいろ先回りして考えちゃうものかもしれないな……。そのことに――自分がそんなに悩む理由に……どうか、気付いて……

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目にして今までと違いバトル描写も多く一般人も巻き込み大きな事件へ。特に広瀬の目線で見られたのはすごく良かった。美郷と広瀬の関係がいい方向で修復されるといいな。今回の事件に大きくかかわっている広島神楽、恥ずかしながら今作で初めて知り興味深く色々調べてしまった。

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2024年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蛇って苦手な人は苦手よね。そうでなくてもあんな状況で体から出てきて自分に向かってきたら悲鳴あげちゃう。
でもそう割り切れるもんでもないよね。

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2025年07月11日

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