あらすじ
2020年、新型コロナウイルスが世界的に流行し、多くの人を死に至らしめ、混乱はまだまだ続いている。高速大量輸送、人口爆発の21世紀において、これは起こるべくして起こったパンデミック(感染爆発)であった。新型コロナウイルスをはじめ、鳥インフルエンザやSARSなど、近年の感染症の流行にはどんな特徴があったのか? そして、今後の危機を防ぐために、私たちは何をするべきなのか? 生き延びるために知っておくべき必須の知識を授ける。
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Posted by ブクログ
エボラ出血熱、MERSなど様々な感染症の発生と広がり、それを食い止める対応が、詳しく書かれている。
エボラ出血熱は、最も危険な1類感染症。診断した医師が、ただちに最寄りの保健所に届け出なければならない。国立感染症研究所で検査を行い、その結果、感染が確認されれば、患者は感染症指定医療機関に移送され、医療行為が公費で施される。こうした仕組みがあると初めて知った。
新たな感染症が発生すると、羅漢した方の多くが死亡している。その家族や周囲の方々も。新しい感染症の恐ろしさを感じるとともに、人の命はいつ何がおきるかわからないものだとも感じた。
ラクダは、MERSコロナウイルスをもつ中間宿主。注意が必要。イスラム教徒は宗教上の理由で死亡患者の解剖がほとんど行なわれず、病態解明を難しくしているとのこと。韓国は、大勢の家族や見舞客が患者に付き添うことで、感染が拡大するという背景もあるらしい。国の生活様式によって問題もあるのだと知った。