あらすじ
【ページ数が多いビッグボリューム版!】【デジタル版限定!「グランドジャンプ」掲載時のカラーページを完全収録!!】全貌が見えてきた殺人事件の真相。これまで語られてきた供述とは食い違う真実に、藍川美月の狙いが見え隠れする。弁護士が辿り着いた答えとは!? 五十嵐真子を殺した犯人は!? ついに幕を上げた運命の裁判。業を背負った一人の女子高生によって、この物語は終焉を迎える。
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そこに待つのは絶望かそれとも…。美しさ際立つ衝撃のサイコサスペンス!
ある日、雪積もる片田舎の小さな町で猟奇的な殺人事件が起きる。そんなニュースを見ながら普段と変わらぬ素振りで玄関を出た女子高生・藍川美月が向かった先は警察署。
出頭した美月は自分が殺したと供述を始めるのだった。被害者は同級生の五十嵐真子。どうやら二人は親友だと言うのだが…。
冒頭は供述を元にした回想シーンをメインにストーリーが進みます。一見もっともらしい痴情のもつれからの犯行らしいが、どうも怪しく何かを隠していそうな美月。やっつけ仕事に弁護にやってきたと思われたが、美月の供述の違和感から何かに気づいた国選弁護人の辻。さらに、真子の元カレで今回の事件の鍵になりそうな暁。怪しく一癖も二癖もありそうな登場人物の心情を丁寧に描いていきます。
本当に美月が殺したのか?動機は?偽装か?真相は果たして…。
作者は『ハレ婚。』、『デリバリーシンデレラ』で知られるNON先生。リアルで綺麗な絵柄がさらに怪しさを引き立てています。全3巻という短さながら、上巻だけでも濃厚なミステリー小説を読んでいるようなドキドキに続きが気になること必至です。
ちなみに徒花とは、咲いても実を結ばない儚い花。無駄な花。転じて、結ばれない恋などを意味するようです。うーん、気になる!
感情タグBEST3
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ひとりの少女が貫いた切ない友情
なんて報われないんだろうか。
こんなことがあっていいのか。
この少女たちに救いはないのか。
そんな悲しみと絶望の中に見えた少女たちの強い絆。
希望というにはあまりにも儚い。
それでも少女は自分の人生を無駄にしても
その細く繋がった系を離さなかった。
代償に対してあまりにも小さいその結末こそが
少女たちにとっては最良の結末だったことが
なによりも悲しい。
正義が悪に勝つー。
そんな読者の期待は裏切られます。
でもそれこそが彼女の望んだことなのです。
ただ、女性弁護士の最後の台詞はグッときました。
同じ大人として情けない、そんな不甲斐なさを
弁護士が代弁してくれてます。
どうか世の中の身勝手な大人の犠牲になっている少女たちがひとりでも多く救われますように。
と思ったり思わなかったり。
美しいが切ない
猟奇的と初見では映るが
理由が…「切り離してあげる」
これがもう辛くて切なくて、でも彼女ならではの美しい価値観で
こんな思いでやったのかと知った時マジで涙が溢れた
Posted by ブクログ
悲しい…まだ涙が止まらない。
マコは悲しみのどん底で亡くなってしまったのもすごく悲しいね…
お父さんまで…
お父さんの為に頑張ってきたのに…
映画1本見終えたような読了感
上中下一気に読み切ってしまうほど面白かったです。
それにしても、マコの救われなさが本当に心苦しい。。
周りの大人に裏切られ続け、唯一の味方であるミヅキまで信じられなくなった末に、絶望の中で独り命を絶つなんて、どれほど辛かったことか。辛いなんてもんじゃない。。。
周りの大人の1人でも、彼女たちに優しくできてれば、マコは死なずに済んだかもしれないし、ミズキも人生を棒に振ることもなかったかもしれないのに…
と、感情移入してしまうくらいに面白かったです。
胸が痛い
性を搾取するオトコ達に復讐する、徒花でしたね。
それにしてもNON先生 出産後の復帰作としては凄いものを産み出されましたね!
ミズキはやっぱり地頭がいいから、あの一瞬でここまで計画を…
最後のネズミーランドでの浄化は神がかってました。
Posted by ブクログ
やるせなさすぎる……
主人公は納得してるけど、悔しすぎる。
そんな程度の社会的制裁で済ませられない。
感情移入しすぎて、もっとこうした方が暁を貶められたのに、といろいろ策を練りながら読んでしまった。
実際無い話でも無いのが怖い。
こういう子達のヘルプサインに気づけるようにならなきゃと思った。
すごい…
いやあすごい作品でした
表情が理由なのか?セリフなのか?コマ割りなのか…?とにかくずっと惹きつけられてそのまま最後まで一気に読みました。
これは幸せな終わりなのか考えたりしましたが、本人たちにとって、最悪な世界の中で見つけた幸せであればそれがいいとすら思ってしまいました。胸糞ある作品ですが、どうか、どうか、と祈るように読み進めました。面白かったです
Posted by ブクログ
やっと読み終わった…。
読むのがつらかった。
たった一人の友達を守りたかったんだな…。
何かの書評で百合展開、みたいに書いてあったのあったけど、私はそういうことじゃないと思うなあ…
むしろ百合なら救われる気がする。
唯一の大切な友達だったからこそじゃないのかな。
残酷な内容だったけれど、こんな風に若い女の子を貶めたり傷つけて食い物にする男たちは普通にそこらにいる。
全然遠くない話だ。
ほんと、こんなんになる前にどっかで救えなかったものかね…。ひどい話だよ…。
救いがない。読み終わってよかった。
後、影は薄めだったけど弁護士さんいい人たちで良かった。