あらすじ
大手居酒屋チェーン「山背」に就職し、張り切っていたはずの健介が、命を絶った。異変に気づけなかった恋人の千秋は自分を責め、悲しみにくれながらも、彼の両親と協力し、健介の名誉を取り戻すべく大企業を相手に闘いを挑む。しかし「山背」側は、証拠隠滅を図ろうとするなど、卑劣極まりない――。小さな人間が闘う姿に胸が熱くなる感動長篇。
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Posted by ブクログ
村山由佳だからと手にとった本。
恋愛小説かと思って読み始めてみれば、健介やばくない?大丈夫?と過労死するぞ、と思ってたら…。ああ、これはワタ○だよね?あまりちゃんと知ってはいなかったけどこういう事件あったよね、そこから創ったお話しなんだなとおもいました。仕事は面白いし、責任もあるからつい残業、休出をしてしまうけど、ちゃんと寝てちゃんと食べて、働きすぎないようにしようって心から思いました。
Posted by ブクログ
経営がワンマンであればあるほどに、なり得るブラック企業。
そして、そこで働いている人がまっすぐであればあるほど、気づかないうちに精神的に追い詰められていく環境。
知らないだけで、まだそんな会社があるんだろうなと思いました。
新卒で入社するとその会社が基準になり、組合がないことに疑問を感じなかったり、過剰すぎるサービス残業も周りがやっているから当たり前みたいになることを防ぐ手立てがないものかと思う。
この話の中で追い詰められた彼のような人が出ないような社会になって欲しい。
ワンマン企業、同族経営はブラック企業に陥りやすそうだなぁと個人的に思う。