あらすじ
歴史学の視点から見たとき、感染症は世界をいかに変えてきたのか――。
この問いに歴史学者として答えることを通じて、新型コロナウイルスがぼくらの社会にもたらす変化を予測する材料を読者に提供したい。
社会経済史を専門とする歴史学者である著者が、緊急事態宣言発令下で芽生えた切実な関心から文献を集め、読み解いた、感染症史です。
「感染症と人間社会の相互作用(人間社会の変化が感染症に影響し、感染症の変化が人間社会に影響する)」という観点から、ペスト、天然痘、コレラ、インフルエンザなど、過去に感染爆発を起こした代表的な感染症について、概説します。
ウイリアム・マクニールの論考を枠組みとして用いながら、信頼できる情報を体系的、かつコンパクトにまとめました。
各章末には、それぞれの感染症についてより深く理解するうえで役立つ名著、良書を紹介するブックガイドを付しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナの影響によりこの1年で世の中は変わってしまった。マスクをつけて外出し、食事の団らんはなくなり、友人との集まりは避けられるように。人間らしい活動が制限されているのだ。
本書では、これまでの歴史における感染症をペスト、天然痘、コレラ、インフルと追いながら、当時の人々の生活や社会の変遷が描かれている。歴史的な民族移動や戦争も大きく関係するようだ。
終盤は抗菌剤の開発やエイズ、エボラなど最近話題の感染症も話題としながら、では感染症は本当に社会を変えるのかとも考察している。どのみち我々は未来に進むのだと。
Posted by ブクログ
いろいろな感染症についてさらりと学ぶにはよいかも。
社会にパンデミックがどのように影響を与えたのか、その影響はパンデミック後の社会を変えたのか?いくつかの事例があっておもしろい。
Posted by ブクログ
過去に起こった感染症がどの様に起こり、世界がどう変わってきたかをまとめた本。
感染症の専門家では無い経済学研究科教授が、歴史学者としてまとめ上げた本。
感染症の歴史を理解するには良いと思う。