【感想・ネタバレ】嫌われモノの〈広告〉は再生するか 健全化するネット広告、「量」から「質」への大転換のレビュー

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Posted by ブクログ

・著者 元ISBBDO 境治氏
・広告ではなく広告の表示方法が嫌われる
・広告自体=広告枠が嫌われるなどはおこがましい。意識されない。嫌われないことが最優先。
・ネット広告の信用、アドフラウド問題が特に注目されたのは、DENAの医療サイトの不正クリック誘導、NHKのネット広告の闇の放送
・ヤフーGoogleはじめ7大プラットフォームはメディアではなく、自社でコンテンツを作らないプラットフォーム
・ネットのメディアは新聞雑誌などに限られてきている
・非主流のスポンサードコンテンツがネットメディアの鍵を握る →手間をかける事で単価も上げられる、メディアとなじむことでスマホでもコンテンツと広告が共存できる。
・スポンサードコンテンツは広告枠を売るのではなく、仕組みを売っている。
・テレビメディアのデジタル広告費は150億円→テレビ広告費の1%に満たない。
雑誌のデジタル広告費は400億円→紙の1/4
・テレビCMは認知以外にも店頭棚どりの流通対策の指標でもある。ネット広告出稿量が流通対策の指標になればテレビは沈む可能性ある。
・タイム提供はスポットと違い、そこまで視聴率が価格に影響しない。
・個人視聴率が取引指標に変わったが、対外的にはいまだに世帯視聴率を押している。
社内指標は個人視聴率だが、テレ朝だけ社内指標も世帯視率?
・スマートフォンの中で広告枠はメディア体験の障害でしかない。
・CMの認知とバナーの販促(購買)で、ミドルファネルが抜け落ちている。
これまでは新聞雑誌がミドルファネルを担ってきた。
今後はスポンサードコンテンツがミドルファネル(興味関心、比較検討)を担う。
・インターネット広告費2兆円の8割は運用型→つまりは販促費 ボトムの購買にあたる。
・テレビ視聴にIDを付与し、CM接触にIDを紐付けて、その人にネット広告で接触することは理論的に可能。
・テレビ局な視聴ログを研究。ただし個人情報保護の観点から簡単にはいかない。
・枠から人へ →人からコンテンツへ →コンテンツ回帰
・広告はコンテンツに紐づく。アドネットワークはコンテンツと切り離した考え。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

現在のPV・CPA至上主義のネット広告に対して、量から質へ健全化への道筋を示した一冊。ネット広告に関してはあまり詳しくなかったのだが、WELQ事件や漫画村の問題が広告の闇を 暴くきっかけになったということを初めて知った。本書は主にネット広告について語られているのだが、テレビ広告に関しても触れられていて、最近視聴率が世帯と個人の2パターン公表されるようになってなんでだろ?と思っていたら業界的に指標が変わったようだ。その他、広告業界にいないと知れない事も多く語られており非常に勉強になった。

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2020年08月20日

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