あらすじ
――この店を訪れたということは、あなた怪談をお持ちですね? 『幽落町おばけ駄菓子屋』の著者による、震撼率120%の冷感ホラー! 東京の臨海都市・綿津岬への引っ越しをきっかけに、怪現象に悩まされるようになった雨宮志朗。ある日彼は、廃墟のような喫茶店「ニライカナイ」に入ってしまう。そこには「お茶のお代に怪談を聞かせてほしい」という風変わりな店主がいた……。店に持ち込まれる怪異の謎が解かれるごとに、人々が怪異に襲われる理由、店主の意外な正体、そして街全体に関わる恐るべき秘密が浮かび上がっていく――。
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Posted by ブクログ
豊洲近の不思議話。東京によくある、そのまま取り残されたようなちょっとした場所同様、何故かリアルな怖さを感じる。綿津岬と「浅葱」の関わりの謎が気になる。
Posted by ブクログ
怖かった、ゾクゾクした、おもしろかった………
死者を想う人たちの気持ちに囚われる浅葱、受け止めるのも辛いし自分が出れないのも辛いだろうなあ
最後駆け足だったのが残念、続編とかあったら読みたいなあ
Posted by ブクログ
怪談を持ってないと入れない喫茶ニライカナイ
怪談も他人から聞いたものではなく、自身が遭遇した怪談でなければダメなのか
綿津岬という町は恐怖や不安が具現化する町のようだ
喫茶ニライカナイの店主・浅葱に再び会いたいという雨宮さんの気持ちは分からんでもないけど、神社の御神体勝手に見るとか強引な行動もあってモヤる
マレビト様の上に建つ綿津岬、そこに昔から住む人たちに薄気味悪さを感じる
朱詩さんが出てくると幽落町と地続きの世界なんだなとホッとする
Posted by ブクログ
不思議な街に引っ越し
そこは元埋立地で街全体的に怪異が起こる
怪異が起こった人にニライカナイという喫茶店が姿を現しお茶の代金として怪異の話をする
そこの店主である浅葱が怪異を聞いてアドバイスをすると怪異から解放される
ちょっと不思議な喫茶店だ
次巻も出てくるメンバーは一緒なのかな
Posted by ブクログ
この表紙ならどうせラノベ、怪談と言ったってそう怖くはないだろうとナメてかかったら、最初の怪異はそれなり以上に怖かった。ひとり暮らし、深夜にドアノブがガチャガチャ鳴って、ドアスコープから覗いたら人の気配なく真っ暗、でも廊下には灯りが点いているのに真っ暗は変、向こうからも誰かが覗いているということ!?って、今こうして書いていても寒気がゾワ~っ(笑)。でもそこから先は震え上がることもなく落ち着いて読めます。怪異の正体は「向き合うことを無意識に避けていた自分」というのがいい。
謙虚に見える主人公が、この世の者ではない喫茶店の主から「浅葱と呼んでください」と言われてホントに「浅葱」と呼び捨てにするのはどやねんと思わなくもない。怪異に悩まされていた彼らが浅葱に救われ、ひとことお礼を言いたいと一致団結するからこそ、なんで最初から偉そうに呼び捨てなの。まぁいっか。やっぱりラノベ、こう暑くては重い小説を読む気がしないときに○。