【感想・ネタバレ】カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語のレビュー

あらすじ

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ヘンな動物の代表格・カモノハシ。
関西のicocaカードのキャラクターでもあり、巷ではけっこうな人気者。
そのわりになぜだか情報が少ない・・・。
理由はいたって簡単。
原産地オーストラリア以外で全く飼育されていないので、現地に行かないと観察できないから。
このおかげで、人気のある動物なのに類書が全くない状況。
専門書を除くと世界的にもオーストラリアに数冊あるのみという惨状。。。

一体カモノハシはどんな動物なのだろう?
カモノハシはどうやって進化してきたの?

そんなカモノハシの不思議に、気鋭のカモノハシ研究家がぐっと迫る。
謎多きカモノハシ、その魅力にぜひふれてほしい。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

くちばしがあって、毛皮ももっていて、みずかきがある、哺乳類と爬虫類の特徴をもったエキゾチックな動物、カモノハシの本。
英語も”duckbill”、あひる+くちばし(他にも呼び方ははあるようでしたが)。ハシビロコウは Shoebillでしたか。くちばしめだちますもんね。両方とも。
研究的な面だけでなく、文化史的な面や現在の保護活動など多角的な観点での記載があります。
哺乳類なのに、卵を産む、毒を持つ、電気を受信して餌を探すなど摩訶不思議な性質はもちろんのこと、脂肪の40%は尻尾にあり、「カモノハシ取り扱い方法のガイドライン」に、その尻尾を持って逆さづりにするのが正しい持ち方など知識が満載です。
カモノハシを研究する意義は、哺乳類の進化を歴史を知ることにつながる、と書かれていましたが、純粋に面白いから、でいいのではないかと思います。こういった基礎研究が好きにできるような環境に日本がなることを切に願いますね。

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2021年02月13日

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