あらすじ
惑星開拓の任務についているシンは、毎日、地球にいる友人で技術者のルキヤに定期報告をしている。
夜ごと、ルキヤを想ってAIとの擬似行為をする自分に自嘲しながら、想いを伝える日を待ち望んでいた。
赴任して3回目の誕生日、ついに地球へ帰還する日を迎えて――。
他、森の奥深くに住む美しい青年と子どものBLおとぎ話「ふたりぼっちのエバーアフター」、
好意が気持ち悪い“蛙化現象”の青年の恋を描く「蛙の王子様」も収録した、静かに、だけど心に届く長編読み切り集!
電子限定描き下ろしマンガ1Pも収録。
感情タグBEST3
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よかった
いくつもの映画を見ているような内容で、とてもしみじみとよかった。
どれもこれも好きだけど、この1冊の中では「蛙の王子様」がよかったな。
ファンタジーやSFにまぎれて少しほっと出来る、ハッピーエンドなので。
あと二編は切ないから……
世界観がステキでした。あと表紙にやっぱり惹かれた。
3編ともカラーで読んでみたい。
表題作含め3つのお話が収録されています。どれも面白かったけど、私はやっぱり表題作のお話が心に残りました。2人で滅んでしまうより、たった2人だけになろうとも2人で生きることをルキヤは選んだのかな…たとえ魂だけでも…
最後の最後、ルキヤの魂は本当にシンと共にあるんだという事を感じさせてくれた終わり方がとても素敵でした!!
匿名
切なすぎて苦しい
素晴らしい作品だと思います。
でも、切なすぎる。
生体データ、AI、魂、
自分の都合のいいように解釈したくなる。
Posted by ブクログ
わー、今までにない個性的なストーリーでたいへん“読ませる”力のある作家さんが現れました。どんでん返しが面白い。是非とも前知識なしで読まれることをおすすめいたします。
といいつつレビューかきこする。
最初のお話は、森のなかで暮らす少年と青年。青年と“誰か”がセックスする夢を度々みてしまう少年。その誰かはうすうす気付いてはいたんだけど、どのような仕組みになっているかは謎だったので、クライマックスまでの盛り上げかたがお上手でした。
次のお話は、顔が美しすぎてトラウマ&コンプレックス持ちの高校生と、他人に興味のない生物オタ?の同級生のお話。よくある美人過ぎて悩む話はゼータクな奴やのぅと鼻白んでしまうんだけど、特に親からの愛情も疑ってしまう心理が何故か共感できてしまえる不思議。
そして、表題!これはもう設定も凝っているし、スペクタクルでどう感想をいうべきか…。読んだあと余韻が残るような話。とにかく良かった。映画『オデッセイ』のような環境にいる人のお話でした。(環境だけね)
個人的に好みのタッチの絵じゃなかったので気持ち★減らしました…いえ、大多数の腐女史は好まれる絵だと思います。