【感想・ネタバレ】このぬくもりを君と呼ぶんだのレビュー

あらすじ

繋いだ手のぬくもり。これはきっとリアルだ。

「この雨も、風も、空も全部。もうずっと昔に地上にあったものを再現してるだけ。ただのフェイクじゃん」

有機ディスプレイは偽物の空を映し、人工太陽の光が白々しく降り注ぐ地下都市『Polis-UK8』。この全てが人の手によって作られたフェイクタウンで生きる十六歳の少女・レニーは、周りに溢れるフェイクを嫌い、リアルな『何か』を探している。

そんなレニーが出会ったのは一人の少女・トーカ。サボリ魔で不良少女たるトーカに、レニーは特別な『何か』を感じ、一緒の時間を過ごすようになる。

ある日、レニーの前に空から謎の球体が降ってくる。まるで太陽のように真っ赤に燃えていた小さなそれを、レニーは『太陽の欠片』と名付け正体を探ろうとする。

一方その頃、トーカの方でも何やら変化が起こっていて、二人の日常は音を立てて崩れ始めていく―― 。

「きっと隣にレニーがいるから――こんな毎日なら、あたしは悪くないと思えるんだ」

いつかトーカが言った言葉。あれはフェイクだったの? それとも――。

第14回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作!
地下都市に生きる二人の少女のリアルとは――ガールミーツガールから動き出す、青春SFストーリー!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1巻完結。
最初レニー、中盤からトーカの独白で進み終盤にかけて二人の心情が交互に描かれる。心開いているようで、それぞれが仮面をつけていた。泰然自若にみえたトーカの心の内。地下空間に多分相当大規模な都市を創る未来でもいじめはやめられないね、人類。すれ違う二人が切ない。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

二人ともちょっと幼すぎる感じがするのは気のせいかしら。
それとも、そうとしか感じられない自分が歳を取って鈍ったのか。

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2022年01月20日

Posted by ブクログ

オゾン層が壊れて地下都市に暮らしている、という設定の百合SF。 偽物の街、天候も地上を模してフェイクだらけ。その中でリアルを求める少女レニーと、移民区からの自称不良少女トーカ。 お互いに大切だけど相手にとってはそこまででもないだろうから身を引こう、とお互いがすれ違ってて…そういうとこやぞ…。 SFとしては少し物足りないが百合としては満足。 最後に漫画がついてるのが新しかったけれど、そこは流石、仲谷先生…ありがとう…という感じだった。

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2022年01月16日

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