あらすじ
秩父郊外の鬼島家。その屋敷跡で、右手に首をぶら下げた死体が発見された。調査した結果、なんと胴体と首は別人だった。数日後、新聞社に「怨みの首一つ一億円也」の怪文と女性の髪が、首屋の名前で送られてきた。この一帯を牛耳る政治家の下にも同じものが……。犯人の狙いは何か? 猟奇殺人の謎を巡る、本格的推理小説。
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Posted by ブクログ
「首括りの木」と呼ばれている木からぶらさがっていた死体。
陰湿な空気を漂わせた屋敷跡で死体が発見されたことから、事件は始まる。
死体を発見する場面は不気味な雰囲気がいっぱいで、ホラー小説のような怖さを感じた。
描写が妙にリアルで、よけいにそう感じたのかもしれない。
事件の舞台となる屋敷の持ち主につけられた苗字といい、どこか横溝的な雰囲気を感じた。
トリックや展開に突っ込みを入れたくなる部分や、やや読みにくい部分もあったけれど、事件発覚のインパクトに引きずられるまま最後まで読み終えた。
「南平班」のような警察小説のほうが好みかもしれない。