【感想・ネタバレ】情熱のアフリカ大陸 サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録のレビュー

あらすじ

日本の衛生用品メーカー「サラヤ」が、東アフリカのウガンダで続けている「100万人の手洗いプロジェクト」(2010年〜)と「病院で手の消毒100%プロジェクト」(2012年〜)の記録。
文化も商習慣も違う土地で手指消毒剤の製造、販売事業を一から立ち上げ、病院の衛生環境向上を実現していく姿に迫る。
ボランティアではなくビジネスとして現地と関わり、手洗いの習慣を根付かせようと奮闘した人々の軌跡を描く。
SDGs(持続可能な開発目標)とは何か。
きれいごとだけでは達成できない、途上国での社会貢献ビジネスのリアル。

サラヤ株式会社
1952年、戦後間もない日本における衛生環境の向上を目的として創業。
当時大流行していた赤痢の感染予防のため、手洗いと同時に殺菌・消毒ができる「パールパーム石けん液」(公定書外医薬品)を開発。
以後、環境への負荷が少ない植物系食器用洗剤「ヤシノミ洗剤」や羅漢果エキス配合の自然派甘味料「ラカント」など、
「衛生・環境・健康」の理念のもと予防・衛生用品の製造・販売を手掛ける。
また、原材料の生産地であるボルネオの環境保全やアフリカのウガンダでの手洗い運動など社会貢献活動も積極的に行い、
イオン環境財団の「第1回 生物多様性日本アワード」(2009年)や外務省の「第1回ジャパンSDGsアワード」(2017年)ほか多数を受賞。
現在は持続可能な取り組みとしてアフリカでの手指消毒剤の現地生産・販売を開始させるなど、社会貢献ビジネスを展開している。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

国際協力が、ボランティア以外でも様々な形で行われていることを学んだ。企業のプロジェクトとして行われた今回の消毒液の普及。単なる利益の追求ではなくて、現地で人々や環境の様子を知った上で持続可能な方法を考えるスタッフたちの姿から、国際協力において求められる一つの姿勢を考えさせられた。

0
2025年08月26日

Posted by ブクログ

一時的な援助ではなく、現地での意識改革から根付かせていく地道で継続的な活動を選択されたサラヤの社長さんや社員の方々、携わった方々のそれぞれの想いが素晴らしく、心を打たれる。

発展途上国での社会貢献ビジネスで味わう理不尽さ難しさから、人との出会いや繋がりなども垣間見ることができる良書。

これからはサラヤの商品を使います!
とこの本を読んだら誓いたくなる。

0
2022年02月22日

「ビジネス・経済」ランキング