【感想・ネタバレ】100%共感プレゼン―――興味ゼロの聞き手の心を動かし味方にする話し方の極意のレビュー

あらすじ

著者・三輪開人氏は、新興国の教育支援を実践するNPO法人「e-Education」代表。
多くの人にとって「新興国」「教育支援」「ボランティア」は遠い世界の話で興味を持たれない。その中でも著者は心を揺さぶるプレゼンテーションを繰り返し、聞き手の心を動かして、事業支援を募ってきた。
ユニクロ、DELL、パナソニック、リクルート、カシオ、NTTコミュニケーションズ、JICA(国際協力機構)、世界銀行、バングラ教育大臣、中央銀行などが活動を支援。事業が成功した背景には、興味ゼロの人を巻き込み、魅了し、協力したいと思わせる「共感プレゼン」があった。
人前で話すのが大の苦手、妻や部下の気持ちに共感できずに去られた過去もある。E-educationの事業も当初はほとんど支援を受けられず孤立無援だった。手痛い経験の中で学んだのは、「共感」こそ他者とつながり、信頼関係を築くための唯一の方法であるということ。共感が、協力への一歩なのだ。
独自の方法で「共感プレゼン」を考え、実践し始めたところから道が開ける。
結果、2017年には「ビジネスプレゼンの天下一武道会」優勝。スタートアップ業界の中で「三輪開人に共感プレゼンの指南を受ければ、(投資家から消費者まで)幅広いステークホルダーが味方になり、協力してくれる」と評判に。門前に列をなす。さらに今はオリパラ選手向けに、共感をさそう「話し方」のコーチなども実践。興味ゼロの聞き手でも「共感」するようなシナリオと資料づくり、トーク法を伝授。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ご本人のプレゼンを聞く機会があり、この本を知りました。
100%共感されるプレゼンに必要な要素がまとめられています。
自分が印象に残ったところを記載します。


・目標、聞き手は誰か、伝えたい意思を持つ、接点を増やし、無関心、他人事、保留の壁を越える
・私の物語、私達の物語(共感エピソード)、今できるアクションの3要素でまとめる
・一つのスライドに一つ以上のメッセージを入れない
・いきなりスライドを作らないで、思考を整理してから
・シナリオ、スライド、トーク、トレーニング
・トレーニングの重要性
・強調したい数字は身近な数字に

プレゼンというより、講習をする予定で読みましたが、非常に参考になりました。

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2021年05月25日

Posted by ブクログ

『私』の物語、自分の恥ずかしい過去や弱さをさらけ出して接点を作り、そもそも興味がないという無関心の壁を越えた。

『私たち』の物語、聞いてくれた人たちが共感するようなエピソードを複数用意して、主張とエピソードを往来しながら、自分には関係ないという他人事の壁を越えた。

『今』の物語、感動的なスピーチで終わらせず、今できるアクションを提示し、心のブレーキを外して、今じゃなくていいという保留の壁を越えた。

そして著者は嫁さんとの離婚を通して共感の意義を知った。

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2024年10月08日

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