【感想・ネタバレ】起業大全―――スタートアップを科学する9つのフレームワークのレビュー

あらすじ

ベストセラー『起業の科学』がさらに進化!
渾身のスライド6500枚を一冊に凝縮!
スタートアップ成長の実践知を体系化した画期的な一冊。

起業して株式公開するまでには、
いくつもの乗り越えなければいけない壁がある。

事業をさらにスケールさせるためには、
起業家自身が事業家へと進化発展する必要がある。

そのための実践知を
以下の9つのフレームワークに体系化し解説!

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)/
戦略/人的資源/オペレーション/UX/
マーケティング/セールス/
カスタマーサクセス/ファイナンス

ユニコーン企業をめざす、
次世代のスタートアップの教科書。

スタートアップ経営者が知るべき
知識と実践知が最短最速で学べる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『起業大全』要約

【はじめに】
◾️本書の目的
PMFを達成した起業家がその先大きく事業をスケール(成長)させるために必要になる知見を体系的に学ぶため。
すなわち「起業家」が「事業家」へと進化するために必要な実践知をまとめた書籍である。

ここでいう「事業家(CXO)」とは、
各機能に部分最適化された意思決定やディレクションを行う人材ではなく、部署やファンクションをまたいで、俯瞰的かつ大局的に事業を把握し、必要なリソースを配分し、かつディレクションする力を持つ人材だ。

他の要素も合わせてまとめると、
スタートアップを成長させるCXOに必要不可欠なケイパビリティ(能力)は下記の4つ。
・俯瞰力
・大局観
・ストーリー設計力
・横断的知識

◾️スタートアップ・バランス・スコアカード
・ミッション/ビジョン/バリュー(MVV)
・戦略
・人的資源
・オペレーショナル・エクセレンス(OE)
・顧客体験(UX)
・マーケティング
・セールス
・カスタマーサクセス
・ファイナンス
※本書では、それぞれの章ごとで各要素について解説を行っていく。

◾️スタートアップ(事業)のフェーズ
・Ideation:アイデアを発見する段階
・Pre-seed:顧客課題とソリューションを検証する段階
・Seed:UVP(顧客への独自の価値提案)が明確になりPMFが見えてくる段階
・Series A:PMFを達成させUnit Economicsを健全化させる段階
・Series B〜:スケールを目指す段階
・Pre-IPO:IPOを目指す段階
・Post IPO:圧倒的優位性の確立を目指す段階



【CHAPTER 1】ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)
スタートアップCXOにとってPMF後の最も重要な仕事の一つはMVVの策定である。

◾️MVVが実務において最強の武器になる理由
1.意思決定の質とスピードが高まる
2.持続的競合優位性(ディフェンシビリティ)が高まる
3.人材採用力が高まる
4.組織を一枚岩にする
5.プロダクトの訴求力が高まる

その他、この章ではMVV策定における切り口や良い基準が具体的事例を交えて解説している。


【CHAPTER 2】戦略
ユニコーン企業を目指すスタートアップが持つべき戦略的な視点は大きく3つ。
1.フィージビリティ(PMFの実現可能性)
2.スケーラビリティ(成長できるか)
3.ディフェンシビリティ(持続的競合優位性を築けるか)

◾️フィージビリティを大きく左右する2つの視点
1.どこの市場セグメントから始めるとPMFできそうか
2.どのビジネスモデルから始めるとPMFしやすいか

◾️自社事業の「センターピン」を見つける
ポイントは「需要に対して供給が(圧倒的に)不足しているセグメント(What,When,Where,Whoの切り口で検討)はどこか?」を念頭に検討すること。
その具体的な方法として、「Go-To-Market」というフレームワークが紹介されている。

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2021年06月06日

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