【感想・ネタバレ】外資系コンサルの30分で提案書を書く技術―――スルーされない資料がサクッとまとまるのレビュー

あらすじ

あなたのアイデアが伝わらないのは、
読んでもらえないぶ厚い資料の書き方のせいです。

[7つのパターンから選ぶだけ!]

すっきり4枚にまとめて、
「ざんねんな提案書」を即卒業!

まずは読んでもらえる、わかってもらえる提案書をすばやく書こう!外資系コンサルティング会社で学んだ万能の提案書の書き方。99パーセントの問題をカバーする提案書のパターンを選び、4枚のシートに落とすだけ。もう「枚数で勝負」は終わりにしましょう!

『外資系コンサルの資料作成術』の著者による、コンサルタントの社内、社外への気のきいた提案書を悩まずに手っ取り早く書く方法をまとめた本です。

誰でも仕事で「こうすべきだ」と思う瞬間があり、それを裏づける事実(データ)を見つけることがあります。でも、いざそれを企画書や提案書としてまとめようとすると、思いが先走ったり、データの羅列になってしまって、せっかく作ったものがろくに読んでもらえないということが往々にしてあります。

主張の内容がショボい、裏付けとなるデータがないような場合は論外ですが、それらがしっかりしている場合でも、提案書の組み立て方が下手でろくに読んでももらえない残念な提案書が多いのが現実です。

本書で、著者は戦略コンサルタントの視点から、7つのパターンに沿って、それらの主張やデータを並べることで、「ストーリー性のある提案」として、まとめる方法を紹介します。

7つのパターンのうち、自分が提案したい内容が該当するのがどのパターンがわかったら、そのパターンを解説する章だけを読むことでも、ひとまず提案書が書けるしくみになっています。

同時に本書で紹介する7つのパターンは、外資系コンサルティング会社を渡り歩いた著者の知見から、あらゆるパターンの提案をほぼカバーする類型となっていますので、順に読んでいくことで、外資系コンサルのひととおりの問題解決術に触れることができる構成になっています。また、そうした読み方がより楽しめるように、本書全体で架空の1社のさまざまな側面の問題を取り上げ、その問題に対応する提案書を書くという流れになっています。

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Posted by ブクログ

外資系コンサルの資料作成術後や外資系コンサルの3STEP思考術の森さんによる提案書の書き方。
タイトルの通りにさすがに30分で、ということはないと思うけれど、すべての提案書で意識すべき基本構造を示してくれているし、かつ事例別の7パターンの骨子も示してくれているので、極めて実用的でわかりやすいと思う。
チームで作業していると、調査した資料やディスカッションで使った資料なんかを捨てられずに盛り込んでしまいストーリーがにごってよくわからなくなるのだけれど、そもそもそんなアプローチで取り組んではダメなわけで、最初に提案書のストーリーがあり、それに応じた構成があってから各スライドを書く必要がある。
提案書の基本構造(筋書き)について、本書は課題、理想、学び、解決、としていてこの流れに沿って各スライドを構成すればわかりやすいとしている。特に、理想から学び(理想と現実とのギャップ)の振り幅は重要で、単に理想系を示して終わりとせずに、現実にどのように落としていくのかまで踏み込むことでより説得力が増す。
上記は本書のごく一部であとはパターンごとにどのような展開で書くべきかがサンプルケースに沿って説明されていて、極めてわかりやすい。現実には本書で提示されたパターンの組み合わせみたいなパターンもあると思うけど、それは自分で考えて構成すれば良いわけだ。
何回か読んで習熟したいと思う。

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

 昔、研修で提案書を書く必要に駆られた際に藁をもつかむつもりで購入した本。特段、外資系のコンサルだからというわけではないが、視点の多彩さとアンテナの高さがうかがえる。
 提案書を7つのパターンに提案書をカテゴリ分けし、それぞれ独立した章で解説を加えていくスタイルであるが、内容は理解しやすく秀逸ではあるものの、具体例、実践例は多いとはいえず、若干の物足りなさを感じる部分は否めない。
 本書の守備範囲は広く、初めて提案書や企画書を書く方にも分かりやすく、システマチックに分類がなされているところは類書にはない特徴と言える。改めて、読み返す価値のある一冊である。

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

課題→理想→学び→解決策というフレームワークは明快だった。

自分は、「理想と現状(ToBeとAsIs)→課題→解決対策方針→施策(具体的な解決策)」というプロセスで思考することが多い。
しかし、本書のフレームワークでは理想を実現する上での課題を「学び」として定義し、実行上うまくいかない点に関しても対処するフェーズをはさむことができている。

本書の中で、「振り子」と記されていたが、課題解決は現状と理想を行き来することで精度が上がっていくものだと思った。

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2023年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

企画力、実行力を高めたくて読書。
全体通して、改めて大事だと感じたことは真因を特定するということ。
課題、理想、解決策は当然のこととして
解決策に至るためのワンステップがキーだと感じた。

メモ
・優れた提案書をつくれない4つの理由
  相手の課題を理解できてない
  伝えたいことがはっきりしてない
  構成がよくない
  流れが悪い

・ビジネス課題をカバーする7テーマ
 戦略策定→数字で問題解決
 業務改善→他社マネの限界
 新しい事業→予期せぬ出来事
 対立を乗り越える→上場だけの合意
 イノベーション→新しい組み合わせ
 事業組織見直し→新時代の要請
 新種課題への取り組み→やっかいな問題

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2021年10月14日

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