あらすじ
女子寮入り口前の石碑の彫り文字はピープル・ヘルプ・ザ・ピープル。つまり人助けという逢沢学園女子寮のモットー実現の為、代々受け継がれた役職、「お庭番」に任命された3人が大活躍!下巻。
もくじ
3章 ババアにインタビュー
4章 真冬の怪談
「あーこのブラウスかわいー、もーなんでこんな高いかな!」
ナル先輩が広げてた雑誌のページに顔をうずめて嘆いた。
「本皮なんじゃないすか」
イライザ先輩がソファーのひじ掛けに頬杖をついたまま、うわの空で素っ気ない返事して、
「ブラウスが皮ってありえねえだろ! そんなおざなりな相づちならいらぬわ!」
ってナル先輩がキレるっていう、めずらしい組み合わせ。
まず、この時間にイライザ先輩が談話室にいるのが超めずらしいし。
今日は土曜日だけど、四、五年生は校外学力テストで六年生は模試だったから、夕食前の寮内は、テストが終わって帰って来た普段は留守がちのレアな人たちで人口密度が高い。
──本文より。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
力作。凄いわ~。
上巻でも書いたけど、こんだけ登場人物多いのに混乱せず読めちゃうのは凄いしテンポよく進むストーリーも気持ち良い。
タノシイオモロイダイスキーな一冊(というか上下巻)。
Posted by ブクログ
とにかく面白い、面白いので、読んでほしい。
子供たちにおすすめできる!これは!!
児童書好きの皆さんが推していたのも納得。
逢沢学園での女子寮には、「お庭番」制度が存在する。
寮内と学校内のちょっとした問題を、
助けるために情報収集するのがお仕事。
メインの3人はそんなお庭番に選ばれた1年生3人組。
「問題を解決するのがお庭番」ではないところがポイントで、あくまでも聞き役と情報収集役のお庭番。
中等部と高等部で最大5学年も離れているのに、
寮で一緒に生活することで、年齢関係なくコミニケーションをとっているのがすごい。そして憧れる。
ちなみに大した事件は起こらない。そこもまたポイント。
寮で飼っている犬は「ミルフィーユ先輩」、
寮でポルターガイストを起こしているおばけは「レイコ先輩」と、いろんなものに先輩呼びしているのが良い。
レイコ先輩って。笑
ちなみにレイコ先輩と同室には霊感のある先輩がいる。
前巻でも書いたけど、あだ名の付け方でリアルで面白い。
登場人物がとにかく多いのに、
会話で誰なのかがわかる。会話のテンポがよすぎて、
自分も寮生になった気分で最高に面白かった。
ぱーっと明るい気分になれる良い作品。
会話と地の文のテンションの高さについてこれる人なら大人にもおすすめ。
Posted by ブクログ
会話テンポに慣れたのか?下巻はサクサク読めた。面白かった!
お庭番番たち、何個かのトラブル解決したらしい。
今回は万引き疑惑問題。
けど、結局万引き犯人を捕まえる、とかの話でなく、
店主の宝田さんとの交流?物語、的な?
なんか知ると、それはただの記号な人じゃなくなる、とか、
人生にイン、色々したいなーーーっと。
お庭番、とゆー役割があるっていうことに意義があるんだろうな。
読み終わるとちょっと元気になるような。
上巻から一転、続きもあるといいな、と。
Posted by ブクログ
上巻に引き続き。読んでいくほどおもしろかった!アス目線の文章が特徴的だけど読みやすかった。
お庭番がどんな仕事をするかっていうよりは、お庭番になったからいろんな人と関わっていくお話なんだな〜と。個性的な面々がいて、みんなそれぞれ事情があって、でもいっしょにいるときはただ楽しいときもあるのかも。
寮生たくさん出てきたからもっと読みたかったな〜。