あらすじ
いつ、日本に伝わったのか? なぜ、辛いのか?
辛いししとうと、辛くないししとうの違いとは?
ダイエットの効果はあるのか?
「辛い」というよりも「臭い」ハバネロ、「ネズミの糞」の名を持つ激辛種・・・。
知れば知るほど汗が出る。科学と食文化の両面から、世界のトウガラシを挟み撃つ、刺激的な「食の教養」!
第一部では、食用トウガラシの起源から、たくさんの種類、辛さの秘密、トウガラシでのダイエットまで、「トウガラシの基礎知識」を解説。
第二部は、トウガラシの故郷・中南米のハバネロに代表される激辛料理に始まり、スペイン、イタリア、東欧などのヨーロッパの郷土料理、さらにアフリカ、インド、タイ、中国、韓国・・・などなど、「世界一周トウガラシ紀行」。そして、実は豊かな日本の「唐辛子文化」を京都、信州はじめ各地に訪れる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
30代男性
毎日、一味とうがらしを大さじ一杯食べているので、いつも口にする食べ物を理解するために読みました。
とうがらしの発祥や日本への伝来について、複数の説や文献を紹介している。続いて、とうがらしの性質、世界の料理方法やとうがらし事情を解説している。
はじめの発祥や伝来については、歴史の知識が浅い私には、小難しくて退屈でしたが、とうがらしの性質等は理解しやすくて面白かった。
とうがらしがなぜ辛いのかはトリビア的で誰かに話したい。
Posted by ブクログ
世界の食文化に欠かせない存在のトウガラシ。原産地から辛さのメカニズム、世界のトウガラシ料理を紹介する汗の出てくる1冊。
トウガラシを使った料理。イタリアのペペロンチーノ、タイのトムヤムクン、韓国のキムチ、日本の七味唐辛子から中国の四川料理まで。実は原産地は中南米だという。なぜトウガラシは辛くなる戦略を取ったのか。どのように世界に伝播されたかなど、トウガラシに関するよもやま話が満載。
トウガラシにはダイエット効果もあるという。そんな講演をする筆者は立派なメタボ体型。怪訝な顔をする聴衆に「食欲増進効果はもっと強い」と説明するという。
栽培されるトウガラシは五品種。単に辛味をつけるだけでなく出汁をとったり野菜として食べたり漬物にしたり。また山椒など他の香辛料との相乗効果など味の文化は奥深い。
夏の暑さが続く中、汗をかきながら楽しく読めた一冊でした。