人間の真理は性善説か性悪説か?
清廉潔白で熱血漢の担任教師・白鳥にあこがれる主人公・黒瀬は、スクールカーストの中でひどいいじめに遭っていた。いじめはどんどんエスカレートし、黒瀬はついに校舎の屋上から突き落とされることに!? 偶然真下にいた白鳥と衝突すると…。
本作は、形や手段を変えて、延々と終わらない社会問題「イジメ」を題材とした学園モノ。そこに人格入れ替わりの要素が加わったストーリー。イジメていた方がイジメられる側に。あこがれていた白鳥のまさかの裏切り。入れ替わったことで判明したイジメの理由や実態、その背景を知った黒瀬が取った復讐の方法とは?
ストーリーの展開上、陰湿で残忍な描写も多く、モヤモヤする面もありますが、結末ではちゃんとタイトルの「復讐の教科書」の意味も回収されますので、最後まで読破されることをお勧めします。
感情タグBEST3
イジメが起きた時にやり返さないのは進学や家族に対する偏見の目など私がいじめられていた時に感じたことを描いていて心を救われました。
衝撃的な展開でありながらも考えさせられる作品。いじめっこを過激な手法で仕返しするスカっと感があり、作者自身「復讐はいけない」というテーマをあえて描きたいとのことなのでどう終結させるか楽しみ。
いじめっ子たちに1人ずつ復讐していくストーリーです。2人目まではただいじめっ子を痛い目に合わせるだけで早々に飽きてきてましたが、この巻の最後に意外な展開があり、思ったより面白かったです。
主人公が無双しすぎるわけではなく適度にピンチになるのは良いが、その他の展開がやはりご都合主義すぎて。。。特にいじめられっ子だった主人公が過去にイジメ被害者だった女生徒を利用するところは違和感が大きい。とは言え、サクサク進む展開で読みやすくはある。