【感想・ネタバレ】うなぎ女子のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鰻を愛して止まないもので、タイトルに惹かれて手に取りました。
タイトルの印象とストーリーに、ギャップが有り過ぎる。良い意味でだけれど。

ある鰻屋さんを舞台にした一人の男に関わる女たちの話。

信じきれなくなった女の話が切ない。
そして、小道具としての鰻の使い方が良い。
あの鰻はこの鰻。
あの人にとってのあの鰻と、この人にとってのこの鰻。
すれ違いが悲しい。

最後まで読んで、思わずもう一回の話に最初に戻ってしまった。

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2020年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*お不動さんの参道にあるうなぎ屋「まつむら」。そこにはとある一人の男に縁深い、五人の女たちが集う。売れない俳優と同棲する女、大学教授と見合いをする女、ベストセラーを夢見る女、「太るから」うなぎが嫌いな女――。人生の決断を迫られた彼女たちのそばにはいつもうなぎがあった。
甘くてしょっぱい、うなぎのように濃厚な連作5編を収録*

題名から、明るくて元気が出る女子たちの奮闘記?みたいなお話をイメージしていましたが、違いました。

文調はからっと明るめでテンポ良くさくさく読めますが、お話が進むにつれ、大人ならではの言えなかったこと、聞けなかったこと、目を逸らしてきたことが陰を差します。わかるけど、あと一歩、あと一言で状況は変えられたのに…とヤキモキさせられる展開がニクい。

無理矢理ハッピーエンドに結び付けないラストと、ともえが「今日も心をいっぱいにしてくれる大人のごちそう」を焼くシーンが心に残ります。

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2022年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うなぎにまつわる5人の女性の話。
それぞれ別々の話かと思いきや、どの話も権藤という男が出て来て、物語が進む。
全部の話を読むと、1話で出て来る人やエピソードが繋がります。

話を重ねるごとに権藤のイメージが変わる…笑子のお土産の件は誤解されたままなのでは…。
ちゃんと説明すればいいのに、と思ったけどあえてそうしない理由があるのかな。

どの話も読み終えたあとは前向きな気持ちになれます。
この方の本は初めて読んだけど、一人一人のキャラが特徴的で人間らしい。

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2021年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うなぎと一人の男性を巡る女性たちの物語。
この男がめちゃくちゃ腹が立つのだけれども、物語が続くにつれて、どうしてこんなことになってしまったのかわかるという仕掛けがうまい!

美味しい鰻が食べたい。う巻にうな重、白焼き、時間がかかるし、高いもんなぁ~。

わが家では私しか鰻を食べないし、食べるならきちんとしたお店のものが食べたい。

「きのう何たべた」で紹介されていた上野のうなぎ屋さんに行きたいなぁ。コロナがなければ(T_T)

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2020年07月11日

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