あらすじ
夫、旦那、パパ。結婚相手をどう呼ぶかが、女性の深層心理を炙り出す。(「主人」)学歴・年収・年齢・身長が男性より上だと、なぜ女性は負い目に感じるのか。(「高低」)男尊女卑が今なお続く理由は、女性の側にもあることを示す20章。「男尊女子」は、あなたの中にも存在する……?
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Posted by ブクログ
男尊女卑は、あなたの中にある。
男尊女卑なんて古い価値観であり、男性がそんな振る舞いを見せたら腹を立てる。しかし、女性の中にも男尊女卑を肯定する心があるのではないか。著者の問題提起は、鋭い。何度もうなずく箇所があった。そうだ、女性が下に見られるのは嫌だけど、男性を持ち上げて楽している部分もあるのだ。結婚・出産したいなら、自分の気持ちを押し込めて、「男尊女子」を演じなくてはならない、その矛盾。どうしてありのままでいられないのか、と嘆く同じ心が、「男尊女子」である怠惰に浸っている。
著者は、そんな矛盾を肯定する。そういうものから、まだ自由になれないのだ、と。戦後70年ではまだ変わりきれないのだと。そして、著者は言う。「男尊女子」を否定するのではない。みんな違って、みんないい。夫婦別姓でも女子マネでも、とかく、自分が選んだ道を誰かに否定されることはないのだ、と。欲しいのは、選べる権利。
そういう意味では、男尊女子的価値観の排除を訴え、男性を変えることを呼びかける解説は、ちょっと違うかな、とも思った。でも、まずは男女共に男尊女卑を認識し、自分の心と向き合っていき、自分の道を選び、他人の選択を尊重することからだと思う。そのとき、自分の選択を否定する人がいれば、男女関係なく、それは違うと呼びかけたい。
自分はまだ著者の域には達せず、かわいいふりもしたくない、言いたいことは言いたい、女子力とか嫁とかの言葉にはムッとする。頑なにしか生きられない。それなのに、選ばれないことに不安になり、セクハラ発言にも言い返せず、こっそり男性をべき論で語ったりする。まずは、矛盾を抱えながら生きている自分を認めて、「べき」から自由になりたい。
Posted by ブクログ
あくまで筆者の主観というか、こうじゃない?と言った内容なのだけど、私自身思い当たるところがありすぎて、なんだか自分自身にイライラした
60代以上のお爺さん達と話していると男尊女卑感が漂い過ぎる話ばかりで、この人達が取り敢えずいなくなる時代まで今の世の中は変わらないだろうなぁと
政治にしても日常的な考え方でも、〜すべきというのはないけれど、お互いが尊重しあえる世の中になればいいよな
筆者は男尊女卑に嫌悪感があるのと、自分自身に男尊女子部分がある矛盾に対して、おそらくこれからもその矛盾は無くなることはないと言っているけど、私はその矛盾はなくしたいなぁ、私は
Posted by ブクログ
レディファーストの感覚が強い欧米人でも、日本の女性と交際するとその「かしずき」にたいそういい気分になるとのこと。
欧米人のレディファーストは、その程度なのかとがっかりしました。
私のことを書きますと、20代半ばくらいまでは、男女平等を強く意識していましたが、今は表向きは鳴りを潜め、それほど重要ではないことは「男性を立てる」ようになりました。
本当に大切なことは譲らず、しっかり手綱を握ることが重要だと思いました。