【感想・ネタバレ】ギフト、ぼくの場合のレビュー

あらすじ

少年が自分の将来の夢を見つける物語。

お父さんの影響で、外山くんは、ギターが上手だった。
しかし、大好きなお父さんとお母さんは、離婚することに。裏切られた気持ちで、それ以来外山くんは、ギターに触れることはなかった。
そんな外山くんの楽しみは、ギターではなく、リコーダーだ。秋の演奏会に向けて一生懸命練習していた。
そんなある日、ギターの名手だったバンドの子が、腕に怪我をして、ギターを弾けなくなってしまう。その代役として、外山くんがギターを弾くことになる。
バンド練習の中で彼が、つかんだものとは?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ここまでの貧困ってなんか具体的に想像したことなかったんだって初めて自分で分かった。絶望に次ぐ絶望の中でも、光を求めて自分自身を見つけていく姿が、わざとらしくなく自然にストーリーが続いていって読みやすかったし、好きな文章だった。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

父に教えてもらった大好きなギター。しかし、父が母を捨てて出て行ってから、ギターに触れることをやめてしまった。困窮する生活の中、幼い妹に異変が…。
子どもの貧困を真正面から取り上げ、胸が痛くなる。タイトルの「ギフト」が未来への光へとなる。暗いだけでなく、子どもの前に向かうエネルギーを感じる物語。

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2021年03月29日

Posted by ブクログ

淡々とした文体だけど、内容は重い。妹思いの様子が強く書かれていると思ったらまさかの展開。
父親を憎むようになった主人公だけど、心が真っ直ぐなのは、幼い頃父親と過ごした楽しい思い出のおかげのような気もする。

「不幸だなんて思いたくない。
 ただ、ちょっと運が悪いだけだ。」

「一日も早く大人になりたい。
 早く大人になって、妹のためにも稼ぎたい。仕事がしたい。母さんを少しでも助けられるように。」

小学校6年生にしてこんなふうに考えた主人公だったけれど、おそらく父親から贈られたと言えるだろう「ギフト」と周りの人のおかげで、最後は自分自身の夢を見つけられたようでホッとした。

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2021年03月17日

Posted by ブクログ

やりきれない、諦めるしかない、小学生には思えないくらい冷めた考えの外山くん。どうにもならないこととか、物語だからってうまくはいかないお話だったけど少し前向きに終わってよかった。

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2020年09月09日

Posted by ブクログ

子どもが貧しいとはどういうことかを理解するのに役立つ本。

離婚する背景や慰謝料養育費をもらえない理由、親親族を頼りたくても部分的にしか頼れなかったり「意地がある」
生活保護を受けるには貯蓄額がいくらでないと申請するのも…とか

大人になると、もしくはそういう関係の仕事につくとあるあるだな、と思う内容だけれども子どもにはそんなの見えない知らない。それを説明してくれる本だった。

妹の半分こするドーナツの描写が、お兄ちゃんが好きな低学年の優しさが出ててその後の展開が主人公も読者も心が痛む。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

修学旅行に支払うお金も節約してしまうくらいの貧しい家庭で育った上、妹を亡くしてしまう辛さまで、、、ギターが好きでそれに関わる仕事がしたいという夢だけでも見つけられてよかった。ギフトは、絶対音感でしたね。

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

こどもの貧困を書いている。重たい。疑問だが、ストーリーの展開上、妹が死ななければならない理由ってあったのかな。

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2021年12月08日

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