あらすじ
正岡子規は35年という短い生涯の間に多彩な文学活動をおこなったが、その文学は俳句にはじまり、最後まで片時も俳句から離れることはなかった。『ホトトギス』を主宰、蕪村を再発見した近代俳句の先駆者子規の秀句2306句を選び、その俳句世界をあますところなくつたえる。改版にあたり初句索引を付す。 (解説 坪内稔典)
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「素直に見たものを俳句にして表してある」という印象。
「写生」という表現とのこと。
時代が違うので分からない言葉もあるが、調べながら読んで、正岡子規の俳句の世界に浸ることができて楽しい一冊だった。
巻末の解説によると、正岡子規の句は判明しているものだけで2万以上の句が見つかっているらしい。
この本に載っているのは、そこから選び出された俳句たち。
特に好きなものは以下。
> 行く春のもたれ心や床柱(p41)
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> 絶えず人いこふ夏野の石一つ(p96)
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> いくさかな我もいでたつ花に剣(p129)
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> 六月を奇麗な風の吹くことよ(p132)
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> 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(p170)
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> 障子明けよ 上野の雪を 一目見ん(p219)
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「絶えず人〜」は、ヨルシカの楽曲の歌詞に引用されている。
こうして読んでみると驚くのは、季語の多さ。
日本語にはいろいろな表現で、その季節を表す、懐の深さがある。
どの言葉を使って、どこで区切って、限られた文字数の中で、その景色を表現するか。
現代では、Xが140字の制限があるが、俳句は、もっともっと少ない文字数。
また、正岡子規の俳句を見ていくうちに、日常の見え方の解像度が違うと感じる。
その季節ごとに、世界をどう切り取って表現するかに神経を注いでいるからこそ、世界の見え方が違うのだろう。
俳句ではないが、写真を趣味にしている人も同じようなことが言えると思う。
日々の見方がちょっと変わる。
それは些細なことかもしれないし、稼ぎにはならないかもしれないけど、とても人生を豊かにすることだと思う。
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高橋の小説家になるための本の紹介本である。ものすごい量の俳句である。ところどころ有名な俳句もあるがほとんどは知られていない。夏のものであれば、「金持ちは涼しき家に住みにけり」、という句がこの酷暑にピッタリであるのになぜかよく知られた俳句ではないのはなぜだろうか。現在でも通じる俳句である。
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正岡子規は35年という短い生涯の間に多彩な文学 活動をおこなったが、その文学は俳句にはじま り、最後まで片時も俳句から離れることはなかっ た。『ホトトギス』を主宰、蕪村を再発見した近 代俳句の先駆者子規の秀句2306句を選び、その 俳句世界をあますところなくつたえる。改版にあ たり、新たに初句索引を付す。
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子規句集
(和書)2009年09月01日 20:50
岩波書店 正岡 子規, 高浜 虚子
正岡子規の随筆を読んでいると、たまに出てくる俳句がとても面白かった。それで今回、この本を読んでみました。
俳句はとても良い酔い方をするように感じます。抜けのいいアルコールを飲んだ時のようなすっきりした酔い心地を感じる。
他にも正岡子規の作品を読んでみたいな。
Posted by ブクログ
『子規歌集』がとてもよかったので、句集も読んでみることにしました。
はっきりと美しい映像が思い浮かぶ素敵な句がいくつもありました。
また、お客をうきうきと待つ心の動きが容易にイメージできる句も印象に残りました。