あらすじ
現在、GAFAをはじめ、テック企業の成長を支える重要な職種として注目されるプロダクトマネジャー。
じつは、この本家本元はトヨタのチーフエンジニアである。
世界中で売れる製品を開発し続ける仕組みとは。
世界が注目するその仕組みの中心で司令塔の役割を果たすチーフエンジニアの秘密を
多くのヒット車をつくり続けた名チーフエンジニアが明かす。
トヨタはなぜ30兆円の売上と2兆円強の利益を出せるのか?
もちろんよく知られた「生産方式」も強みのひとつ。
しかしどんなに生産方式が優れていても、売れるものがつくれなければ、ただの宝の持ち腐れ。
重要なのは、世界中で売れる製品を開発し続けること。
その仕組みがトヨタにはあった。
トヨタの製品開発の仕組みの中心にいて、
司令塔の役目を務めるのが「チーフエンジニア」という職種。
トヨタのイメージを変えたファンカーゴにbB、
北米市場で圧倒的人気を集めるカムリ、
商用バンのロングセラー車、プロボックス・サクシード
ソニーとの協業によるコンセプトカーpod などなど、
担当した多くの新車をヒットさせ、
「試作車レス」「大部屋開発」「ユーザー対話型開発」など、
新たな開発の仕組みを考案したことでも知られる名チーフエンジニアが、
その仕事と資質・能力をつぶさに明らかにする。
自動車のみならず、
新商品開発に日夜努力するすべてのビジネスパーソン必読の書。
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Posted by ブクログ
30代男性
「トヨタ」と書かれている本ということで読み始めました。
私の働く会社でもトヨタ式を真似て5Sの徹底や改善活動などの生産性を向上させる取り組みを実施している。この本では「どのように」だけではなく、実際に「なにを」したのかという視点で、新車開発の要であるチーフエンジニアについて記載されている。
トヨタの長い歴史(体制)にこだわらず、顧客ニーズに応えようと行動すること、開発スピードをあげることがコスト削減となること、各部署とのコミュニケーションを取る距離感を縮めることの大切さは非常に参考になった。キープディスタンスを保つ中、画面上でいかにコミュニケーションを活性化できるかが課題と感じた。