あらすじ
「直感95%」のひふみんが、「AI」を駆使する現役最強棋士の渡辺明に挑戦状! 令和の将棋界は戦国時代である。若手棋士が虎視眈々とタイトル獲得を狙う。AIを駆使し研究に余念がない。もはや将棋界は新時代に突入した。そして、中学生棋士の藤井聡太とは何者なのか?本書は、AI世代最強の渡辺明棋士とアナログ世代代表の加藤一二三棋士が平常心、集中力、決断力など勝負哲学をすべて公開。二人の「天才」が、天才になるための極意を語り合う「公開対局」が初めて実現!! 天才の考え方が分かる一冊。
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Posted by ブクログ
加藤一二三と渡辺明のインタビュー、対談。
どちらもデビューが中学生の天才棋士。
インタビューも個性がでていて面白い。
渡辺明は論理的に分析している。
加藤一二三は達観した哲学者のよう。
インタビューの言葉に垣間見れる、厳しい世界。
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一四歳でプロになるような人間は、初段、二段、三段と進んでいく間には一手を指すのに三分以上考えるようなことはまずない。プロになるだけの資質があるならそれができる。逆にいえば、子どもの頃から一手一手、長く考えているようでは、プロにはなれないということだ。
(加藤一二三)
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プロ棋士になれるような子は、将棋を覚えた直後からその片鱗を見せるものだ。その次の段階で問われるのが「本気で打ち込むことができるか」ということだ。
プロになったすべての棋士に共通しているのは、子どもの頃から「尋常ではないほど、のめり込める熱意を持っている」という点である。
(渡辺明)
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Posted by ブクログ
加藤一二三さんと渡辺明さんが、それぞれの将棋観や昨今の将棋界のトレンドを語る内容。
ひふみんは引退した今も将棋に対する並々ならぬ愛情や情熱、誇りが文章から溢れだしている。将棋の奥深さや魅力を感じる。
渡辺明さんは文章に無駄がなくて、誰にでも分かりやすく言語化している。こちらは冷静に将棋を研究して向き合っているタイプなんだなと。
藤井聡太さんを含めいろんなタイプの天才が将棋界の物語を作ってきたことがわかりとても楽しかった。
Posted by ブクログ
生まれ変わっても棋士になりたいか。
尊敬する棋士二人の生き方、ポリシー、人柄に触れることができた一冊。
棋士に共通点はあるのか、算命学で調べてみたくてたまらない。やろう。
Posted by ブクログ
2022/02/16
加藤一二三はまるで、哲学者のように
考えが達観しておりました。
以下は自分に刺さった点
・本番という考え方は存在しない
→棋士は、いつでも真剣勝負
戦国時代の武士と同じ感性を感じました。
負ける=死
そんな世界で勝ち続けていく精神
・研究した分だけ「結果」として
返ってくるとは限らない
→準備するのは当たり前
自分が可能な準備して負けたら、それは仕方ない
・「熱意」は才能
→才能×熱意 でプロの道を初めて目指せる
島田紳助の努力×才能の話を思い出しました。
才能があり人は熱意があってより深い道へいける
・自分の性格をどれくらい長所として発揮できるか
→自分の持ってるものを"活かす"こと
それが勝負において勝ちに近づく
・「信念」を持って戦え
→ただ戦うな、マナー無くして戦うな
人と接する者として、「信念」を持て
・相手側の気持ちを考える
→勝負事では、相手からの場面・心理を考えることで、自分の攻めどきを見つけられる。
焦らず、あきらめず、勝ち筋を探す
直感は大切ですが、加藤一二三は7時間の長考の末逆転の一手を見つけました。勝負事において、勝ち筋を諦めずに探すこと、これを念頭におきたいと思います。
Posted by ブクログ
藤井聡太はあまり出てこない。渡辺明と加藤一二三の考え方と対談。将棋は今は研究が重要であり、AIと練った知らない戦法をぶつけられると厳しいが、加藤の時代は事前研究がさほど重要ではなく、その場の勢い(?)も重要だった。