あらすじ
平凡な生活は破壊され、しだいに混沌と恐怖の深みにはまり込んでいく。
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。
何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。
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Posted by ブクログ
主人公のハンクは兄と兄の友人と三人で森の中で墜落した飛行機をみつける。
その飛行機の中でパイロットは死亡しており、そして機内で大量の現金を見つける。
3人は警察へ届けるという選択をするか、このまま自分達のものにするかという選択をする。
ハンクは届け出ようと主張するが、兄と兄の友人に押し切られ届け出るのを止め全額を時が来るまでハンクがあずかることにする。
そこからハンクは理性を保ちながらも、犯行がばれないようにするため次々と殺人を犯して行く事になる。
殺人鬼でも精神異常者でもなく、至って真面目な普通の人間がこれだけ人を殺していく事が出来るのかという怖さ、そしてそれを読んでるこちらも殺人を犯すのは仕方なく、ハンクを応援すらしてしまう怖さがこの本にはある。
ストーリーはひねりが在るわけでもなく題名通りいたってシンプルである。
最後までハンクの犯行は露見せずストーリーは終了する。