あらすじ
アフターコロナの「未知の未知」に何ができるか?
シリコンバレーで活躍する目利きに学ぶ「テクノロジー+ビジネス」の未来を先読みする力
・日本の自動車メーカーは下請けになりかねない
・地上波テレビをリアルタイムで見る必要はなくなる
・リアルだけの小売業や教育業は圧倒的に不利になる
本業がずっと同じだなんて、ありえない
東京大学→三菱UFJ銀行ニューヨーク→
ハーバード大学大学院→グーグル→
ベンチャーキャピタリスト
バンテージポイント=見晴らしのいい場所
に行くからこそ、見える景色がある
自動運転、5G、AI(人工知能)、ブロックチェーン、フィンテック、レジなし店舗など、さまざまな先端技術のキーワードは、もはや単なるキーワードにとどまっていません。それをベースに新しい産業が、新しいビジネスがどんどん生まれ、同時に古い産業が厳しい状況を迎えようとしている。大きな変化はすでに始まっているのです。
ところが、シリコンバレーで起こっていることが、日本になかなか伝わっていない、という現実があります。
シリコンバレーで何が起きているのか、テクノロジーがビジネスや生活をどう変えようとしているのか。コミュニティでは、どのような情報が流通しているのか。
本書では、新しいテクノロジーがビジネスに与えるインパクトについて、マクロというよりはミクロの視点で説明しています。
日本企業で働くビジネスリーダーの皆さんが、10年先、20年先の未来を見据えて、進むべき方向、取り組むべきことを考えるに際して、多くの示唆と指針を与えてくれる1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テクノロジーの発展に関する本は、読んでるとワクワクしてくる。
未来は誰にもわからないけど、進むであろう方向性はわかる。
海外メディアから情報を得る努力は、必要だと思った。
英語で読めなくても、翻訳版でも目を通そう。
日本のメディアからは、日本のことしかわからない。
世界で何が起こっているのか、積極的に知るようにしたい。
Posted by ブクログ
世界最先端のテクノロジーからビジネスを生み続けるシリコンバレーについて現場を実際に目にしている著者の視点から学ぶことができます。またそれと対比した日本の現状もよく理解できました。
世界の技術進展のスピード感に遅れないよう敏感かつ正確かつスピーディーに情報を集めると同時に積極的な行動が求められることを強く感じました。
Posted by ブクログ
さすがにシリコンバレーで成果をあげているVC、つまり目利きだけあって、含蓄鋭い指摘が多いです。また、日本のダメっぷりもよく伝わってきます。日本はこのまま没落していくのでしょうか。
Posted by ブクログ
30代男性
テスラの時価総額がトヨタを超えたニュースを読んで、世界の潮流(何かの革命)を理解できていない自分に焦りを感じて、少しでも潮流を理解するためIT革命=シリコンバレーという感覚でこの本を手に取りました。
世界で(アメリカと中国で)進むテクノロジーの進化(サービスの進化)について、シリコンバレーの目線て解説されており、日本が乗り遅れていることも記述されている。
テスラの急騰も理解できたし、日本人として、技術者として現状に対しての焦りを感じれる著書でした。研究室の後輩に勧めたい一冊です。すぐにthe wall streat jounalの購読を契約しました。
Posted by ブクログ
シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
著:山本 康正
シリコンバレーはもともとITの最先端の集積地として知られていた。今も、世界のテクノロジーのトレンドを知るにはシリコンバレーを見るのが一番である。しかし、ここはもはやITだけの場所ではない。ありとあらゆる業界・業種が、シリコンバレーを求めてやってきていた。
特にシリコンバレーでは、投資のハードルはニューヨークなど東海岸以上にたかい。そして、いい投資をするためには、相応の情報を取るためのコストと人材が求められてくる。
本書の構成は以下の8章から成る。
①投資家として何を見ているのか
②これまでの「ビジネスモデル」は通用しなくなる
③イノベーションによる大変動を捉える
④今、どのような技術、ベンチャーに注目しているか
⑤何を判断基準に投資をしているのか
⑥よい情報を得るにはどうすればよいのか
⑦日本企業とその社員に未来はあるのか
⑧これからを生き抜くスキルを身につける
何事もベストプラクティスを見ることで得ることは多い。著者が言うバンテージポイント=見晴らしのいい場所で著者は何を見たか。
そして、本書のバンテージポイントであるシリコンバレーでは、もちろん著者だから見えた景色でもある。肩書でもない、その人自身がどのような貢献を他者で出来るか、人間性からの信頼でその見える景色は大きく変わる。
本書では、著者の視点をお借りしてその疑似体験が可能となる。4年程前に記されたということもあり、多少の時代の変化は感じられるものの、アフターコロナの今だからこそしみじみと受け取れることも多い。
自分とは違う世界の出来事としてみるのではなく、大きな背伸びをしてでも著者の見たモノから得られるものは多い。