あらすじ
あやかしを視る力を持ち、その力のせいでいじめられた過去のある清白紅花は人と関わらないように高校生活を送っていた。 しかし、とある事件をきっかけにクラスメイトの八城千夏が祖母の営む喫茶店を訪れることに。紅花と祖母が住む、喫茶店「檸檬喫茶」には不思議な檸檬の木が生えていて……。優しくて、ちょっぴり切ない、人とあやかしとの交流の物語。
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Posted by ブクログ
雨上がりの、光を反射させてキラキラ輝いている景色みたいな、悲しさと優しさと明日を感じるお話だった。人も妖も、色々だ。嫌な人も怖い人もいる、けどあたたかな人もいる。それは、接してわかることなんだろうな。だから、べにちゃんには妖が身近で、人の方が怖かったんじゃないかな。でも、これからはきっと。そう思えるくらいどのお話も優しさが溢れてた。だから、べにちゃんのこれからを想像したくなる。
わたしも檸檬のお菓子食べたいな、そして、いろんなあやかしと触れてみたいな。
Posted by ブクログ
あやかしより人間のほうが恐ろしいと常々思っているですが、そんな気持ちをもゆっくりと癒してくれるような優しい物語です。
人間に何度も傷つれられた紅ちゃんは、あやかしにとてもやさしいのですよ。
それは人間よりあやかしのほうが身近な存在だからなのね。
おばあちゃんや紅ちゃんの優しさと強さにハッとさせられます。
お気に入りのお茶を入れて、少しだけ特別なお菓子を用意して、ゆっくりゆっくり読みたい物語。
あやかしさんたちはとても義理堅くてわたしはとてもすきだな。それこそ人間よりずっと人情味があるわ。
紅ちゃんがいつか檸檬喫茶を継いで、日々楽しく生きていけますようにと祈ってます。