あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
たとえば、以下のような問題に悩んだことはありませんか?
「よい採用をするために、面接で質問すべきことは?」
「どの規模になったら管理職を設けてよいのか?」
「管理者とエンジニアのキャリアパスは分けるべきか?」
「エンジニアの昇進はどうやって決める?」
「アジャイルやスクラムと併用できる組織設計とは?」
「KPIの達成を給与と連動させるべきか?」
「会社のコアバリューはどうやって見つける?」
「社内のコミュニケーションを必要最小限に抑えるには?」
このような問題に心当たりのある方には、本書がきっと役に立ちます。
----
本書は、IT企業の幹部、とくに、ソフトウェア・エンジニアリング、製品管理、デザイン、品質保証などの担当幹部を対象にしています。
規模で言えば、スタートアップや、一定以上の規模の組織で新たに結成された10人から250人のチームが主たる対象です。
そのなかでも、規模が急拡大中のチーム、俗に言う「ハイパーグロース」を遂げつつあるチームのニーズに焦点を当てています。
もっとも、本書で提案されている戦略は、これほど成長の速くないチームにも役立ちます。
そして、製品開発の担当チームと密接に連携するチーム(たとえば技術営業、マーケティング、カスタマーサクセスなどの担当チーム)の管理者にも、さらにはIT以外の分野の管理者にとっても、大いに役立つものです。
本書は、著者2人が複数の企業で急成長中のチームを管理した経験を下敷きにし、各種分野の高成長企業の創業者や幹部(Google、Amazon、Twitter、Slack、Spotifyなど)にもインタビューし、その成果を組み込んで書かれました。さらに他業種のリーダーたちの著書や記事も参照、引用して作られています。
問題が起きたときに慌てて極端な舵切りをするのではなく、すでに成功を遂げた他社の実証済みの解決策を参考にしながら、それを自社独自の状況から生じた特有の問題に応用できるようにする――そうした「実証済みの解決策」を集めたツールボックスが、まさしく本書なのです。
※本書は、米オライリーメディアから2017年に発行された『Scaling Teams -Strategies for Building Successful Teams and Organizations』の翻訳です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
組織に関する疑問を端的に解決できる定石集だと思います。
業務に慣れてきたマネージャーや人事がもう少し別の領域や部署のことを知るうえでおすすめできる本です。
Posted by ブクログ
急激に成長するチーム、組織への指南書。ベンチャー企業や、組織内ベンチャーに属したときにまた手に取りたい本。コミュニケーションの部分は成熟した組織でもありえる課題。開発チームでは非技術職の肩身は狭いけど、こういった状況を分析して改善していく旗振り役として生きていくしかないか。
Posted by ブクログ
IT企業の組織を成長に伴う規模拡大=スケーリングという観点から解説した一冊。想定読者が採用や組織編成の権限を持つ幹部クラスということで、自分にはレベルが高く難しい内容も。末端の管理職的には第6章以降のチームビルディングや文化、コミュニケーションの話が日頃の仕事に近い内容で読みやすかった。