【感想・ネタバレ】三島由紀夫を巡る旅―悼友紀行―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「矛盾が多ければ多いほど、その人物は面白いと言うことができます」(キーン氏)――三島は、矛盾に富む人だった。文学を愛し古典の教養溢れる一方で、日本の自然や食文化には無頓着。国内より海外で評価されることを切望し、貴族の存在を嫌いながらも度々作品に登場させた。知られざる素顔と葛藤を目撃していた両著者が亡き友を偲び語り合い、貴重な証言録となった追善紀行。『悼友紀行』改題。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 三島由紀夫が絶筆となった四部作「豊饒の海」の翻訳を遺書で依頼したドナルド・キーン(1922~2019)。当日、市谷会館で檄文の写しを受領、その足で東方総監部に行きバルコニーの演説を聞いた徳岡孝夫(1930~)。この二人が三島由紀夫を語ります。「三島由紀夫を巡る旅」、2020.3発行。「悼友紀行」(1981.10)の改題・文庫化。味わい深い内容でした。奈良、倉敷、松江、津和野を旅しながらの対談、どの土地も馴染みがあるので読みやすかったです。

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2023年08月10日

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