感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
今回は読みながら何度も涙を流した。
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小学生のある出来事をきっかけに
学校でも家でも常に気を遣っている茜。
思っていることは口に出しているのに
なぜか学校で好かれている青磁。
犬猿の仲みたいなふたりだけど
文化祭をきっかけに
距離が少しずつ縮まっていく。
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青磁の言葉によって
茜は思っていることを言えるようになるし
青磁のことが気になり始めるし
息ができる感じがしてくる。
信頼できる人が1人いるだけで
凄く安心できる気持ちよく分かるなぁ。
青磁は青磁で
言えない過去がありそうとは思うけど
それが何なのか想像できないから
先の展開が気になって仕方なかった。
❥❥❥
茜と青磁は高校が初対面じゃなくて
実は小学生の頃に出会っていた。
青磁はその頃の茜に出会っていたから
その後の辛い時期を乗り越えて
今を精一杯生きている。
でも茜は青磁のことを忘れていて
その事を知った青磁の気持ちは
どんなだっただろう。
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青磁が世界で2番目に美しいと
思ったのが“空”だったから
いちばんは何だろうと考えながら読んだ。
青磁の絵がコンクールで大賞を取って
その時に描いたのが
青磁が世界でいちばん美しいと思ったもの。
それは••••••
“小学校の頃の茜の涙を流しならの笑顔”
このシーンを読んだ時がいちばん泣いたかも。
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青磁が描いた実際の絵は出てこないんだけど
読めば読むほどその風景が想像できて
なんて美しいんだろうって感動した
それに
気づいたら空を見上げてることが増えた。
Posted by ブクログ
JO1のメンバー(推し)が実写化するから読んだけど…
学生だからか、分からないけど、すごく現実的な作品。少し長いけど、どのシーンもマスクが取れない主人公にとっては大切な言葉ばかり。そんなふたりが結ばれてるなんて読むまでは分からなかった。とりま、さいこー。
Posted by ブクログ
情景描写が非常に美しかったです。
学生時代に人間関係や自己意識で思い悩んだ日々を思い出しました。主人公の茜の気持ちはとてもよく理解ができて、一緒に苦しくなったり胸が高まったりしたりしてしまいました。
茜を思わぬ形で救った青磁は、言葉足らずで横柄ではあるけれど、芯があたたかくて、今の私にも響く言葉がありました。
ただ、そんな青磁にも思い悩むことが本当はあって。でもそれを茜にぶつけずに、むしろ茜を助け、自分のことはひとり戦ってきた姿に、強いなあ、という尊敬と、大きなものを抱えてよく耐えてきたね、という守ってあげたい気持ちと、どちらも抱きました。
茜にどこか自分を重ねてしまったからか、架空の人物なのに青磁に心を動かされました。
大切な人が苦しんでいる時、私もいつか救ってあげたいし、世界の美しいものを沢山見つけたいと強く思えた本でした。
そして、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』この言葉が素敵で気に入ってしまいました。
Posted by ブクログ
作者あとがきより
思春期のころ進路や人間関係で悩みを抱えていた時、いろいろな小説を読んで、そこに登場する人物の生き方や、彼らのセリフに救われたことが何度もありました。
以下本文より
きれいな景色はこんなにも近くに、いつもここにあったのだ。
私がそれを見ていなかっただけで、見ようとしていなかっただけで。
いつだって、美しい世界はそこにあった。
正しいかどうかよりも、好かれるかどうかのほうが、この社会で生きていく上では大事なのだ。
人から嫌われないように、言いたいことも言わず我慢して、細心の注意を払って生きていたのに、青磁は嫌われることなんてこれっぽっちも怖れずに、言いたい放題やりたい放題で生きていて、それなのに誰からも嫌われていなかった。むしろ誰からも好かれているように見えた。そんなところがうらやましくて、そして妬ましかったのだ。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』
それが、この絵のタイトルだった。夜明けに会いたいと思った人が、一緒に朝焼けを見たいと思った人が、あなたにとって一番大切な人。
Posted by ブクログ
青磁は茜のことが嫌いと言いながらも茜に関わりにいっていたので、そこに違和感を感じていましたが、最後にその意味が分かりました。最後に知らされた事実を知って、もう一度読んだら違った見方ができると思いました。真っ直ぐな青磁と関わって変わっていく茜を見てみて、大事なことに気付かされました。
"言いたいことだけ言ってれば良いんだよ。したいことだけしてれば良いんだよ。周りの顔色ばっか窺って自分を押し殺したりするな“
"きれいな景色はこんなにも近くに、いつもここにあったのだ。私がそれを見ていなかっただけで。見ようとしていなかっただけで。”
"夜が明けた時に会いたいと思った人が、その人にとって一番大切な人なんだって”
心に刺さる文章が沢山ありました。
Posted by ブクログ
深川青磁
人目を引く容姿をしている。中性的な印象。綺麗に整った顔立ち。すらりとさた細身で背が高い。ほとんど白といってもいい銀髪。かなり変わった性格をしていて、やることなすこと常識からかけ離れている。自由奔放な言動。中学の頃から絵画コンクールで受賞している。
丹羽茜
学級委員長。高校二年の三回目の席替えで世界で一番大嫌いな青磁の右隣になった。マスク依存症。
亮太
高校二年の三回目の席替えで青磁の前になった。
沙耶香
高校二年の三回目の席替えで茜の席の近くになった。
友里亜
ふわふわの髪に甘い笑顔の、誰が見ても可愛らしい女の子。文化祭のお姫様役。
玲奈
茜の妹。
健斗
文化祭の王子様役。
里美
美術部部長。三年生。
遠子
美術部。一年生。大人しくて可愛らしい女の子。
三田
美術部。二年生。いつもゲームをしている。
吉野
美術部。一年生。いつも漫画を描いている。
彼方
陸上部。棒高跳びの練習をしている。遠子と付き合ってる。
Posted by ブクログ
茜の不器用な生真面目さや気を遣い過ぎてしまうところにすごく共感できた。1度自分の本音を話して、それがもとで友達を失うと自分の本心を隠すようになってしまう気持ちはよく分かる。だから、最初は青磁の茜に対する態度はあまりにも酷いんじゃないか、いくら言っていることが芯を食っているとしても、あの言い方では内容よりも先に攻撃的な物言いが茜に届いてしまうではないかと憤った。けれど、途中で茜がこれ以上なく落ち込んでいるときに、それでも青磁がふてぶてしい物言いを直さず、なんなら「悲劇のヒロイン気取りか」と追い討ちをかけるようなことを言ったとき、私はむしろ青磁は優しいと感じた。青磁はずっと茜が本音を話せるように自分が本音を話していたのだと気付いたのだ。彼もまた不器用な人間なのだとそのとき初めて分かった。過去のトラウマからなかなか素直に本心を打ち明けられない2人だけれど、お互いがお互いの「夜明けにいちばん会いたい人」なのだと分かっている限り、この2人の未来は明るいと思った。
Posted by ブクログ
読みやすすぎて一気読みでした!
スラスラと読める、とても読みやすい本だったと思います!2人とも過去に辛いことや悲しいことがあって、それを乗り越えてきたのだと思いました。
青磁のはっきりとものを言えるところがとてもすごいと思ったし、とても強い男の子なのだろうなと思っていましたが、辛さを乗り越えたからこその強さなのだと知りました。周りの環境で人は変わらないといけなくなってしまったり、本当の自分を押し殺さなくてはいけなくなることがあります。でも、本当の自分を好きになってくれる人はきっといるし、本当の自分でいることを許してくれる人もきっといるんだと思わせてくれるようなお話でした。
青磁の病気がもう二度と再発せずに、茜と青磁がずーっとずっと幸せでありますように!!!