あらすじ
兄弟なんかじゃなければよかった――。
12年振りに同居することになった廉と陸の兄弟。高3の廉が大学に入るまでの期間限定“家族ごっこ”が始まると、中学生の弟・陸が言った。
「兄ちゃんと一緒に寝てみたい」。
父を知らない弟が、父性を求めている…?そう解釈して陸を受け入れた廉だが、弟の熱視線に気付かないわけはなく――…。
実る恋も、報われぬ恋も、甘く胸を焦がして消えない。様々な兄と弟の狭間で恋が燃える最上質BLオムニバス、第1巻!
【紙&電子共通応援書店ペーパー収録】
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兄と弟
さまざまな『兄と弟』をテーマに描かれるオムニバスBL作品集の第一巻。
久世晴臣は兄が結婚する予定で婚約者を家に連れてきたのを見ながらあることを思い出していた。
兄には昔男の恋人がいたはずだったからだ。
趣旨変えかなと思っていた所、兄の婚約者から興信所で兄の事を調べて知ってしまったらしい。
彼女からその相手の居場所を聞いた晴臣はある整体院を訪れる……。
廉は5歳の時に両親が離婚し父方の祖父母が長男を手放したがらないため父親に育てられ、当時2歳だった弟の陸は母親に引き取られた。
その12年後父親の死をきっかけに再び母親と弟と共に暮らすことになるがそれから陸の熱い視線を感じるようになった……。
かつて3歳年の離れた兄と一年にも満たない同居の中で兄に対して思いを募らせていた陸は高校生になった。
大学進学と共に家を出て寮生活になった廉が友人の畑野を連れて帰省してきた。
久しぶりの兄弟はかつてのことが頭の中にあるからかぎこちなく……。
兄の恋人が気になる弟、兄に想いを寄せる弟、弟からの想いに勘づきながらも友人への片思いが止められない兄など切なさとときめきがたくさんあるお話しだった。