あらすじ
彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!
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Posted by ブクログ
ご本人の有料会員向けメルマガに加筆・修正した本。相変わらずの百田節でマスコミ(特に百田さんの嫌いな某新聞社)、中韓、野党議員などをぶった斬る。特に中韓への憎しみは相当なもので、かなりのページを割いて批判を展開している。
いつも思う。この人の批判は的を射てるし、それを分かりやすくユーモアも交えて書かれるので「そうそう」と共感しながらサクサク読めるし、それがこの人の強みでもある。しかし、欲を言えばその対象を当時の政権である安倍政権にも向けて欲しかった。モリカケサクラをはじめ、安倍政権はかなり分かりやすく権力の濫用を行っていたにも関わらず、安倍政権に近いからか、そこにはほとんど刃を向けないところがこの人のがっかりなところ。一気に説得力を失ってしまう。
政治を語る人は、その立ち位置によってどうしても右だ左だとどちらかに肩入れし、一方は政権批判のみ、もう一方は野党、リベラル批判のみと偏ってしまう人がほとんど。是々非々でどちらにも冷静な評価を下すスイッチヒッターのような評論家が日本にはほとんどいない。繰り返すが、百田氏は批判と、それを素人に伝える力も優れているだけに、偏っているのが本当に残念。