【感想・ネタバレ】野茂英雄 日米の野球をどう変えたかのレビュー

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野茂選手がアメリカに渡った時に、自分は社会人になった。メジャーで投げる姿は神々しいぐらいだった。その舞台裏にあった近鉄やメディアと野茂の闘いが生々しく描写されている。他にも松坂や石井、佐々木らがどれだけ米国で失望されていたか、日本のメディアから映し出された印象とは大きく異なる状況が描かれている。文化の異なる国で成果を上げることの困難さがよくわかる。

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2023年05月21日

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ロバート・ホワイティングの野茂投手の伝記本。
野茂投手がMLBへ渡った経緯から初期の活躍の様子とMLBに与えた影響、マイナーへの降格やトレード、後に続いた日本人プレイヤーとの関係、そして引退までMLB日本人プレイヤーのパイオニアとしての彼の活躍を描いています。
彼がMLB挑戦を表明した時のバッシングの様子は、鮮明に記憶に残っています。当時はマスコミやプロ野球関係者から、「裏切り者」扱いされ、事情を知らないファンからも見捨てられるほどの酷い状況でした。しかし、ひとたびMLBで好投すると掌を返したように絶賛の嵐になり、MLBの視聴率は上がり、マスコミの扱いも変わりました。
これほど極端に評価が変わった選手も珍しいのですが、本人の考え方は何も変わらず、ただMLBで野球がしたいという夢を叶えるという一途な想いでやった結果が認められたようです。
野茂の軌跡をこの本で知ると、本当に度量の広くて何事にも動じない肝の太さを感じます。もし彼ではなく、他の日本人プレイヤーがMLBに行っていたら(例えば伊良部のように)今のMLBにおける日本人の地位も違っていたかもしれません。
故障で投げれなくなり、マイナーに落ちても、途中でクビになっても、めげずに這い上がって3度もカムバックしています。2度のノーヒットノーラン(両リーグで)とか、日本人選手で初のホームランを放つなど、もう引退してしまったけれどますます好きになりました。
新書本ですが、興味があれば読んで欲しい本です。

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2021年08月21日

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2011年出版。野茂の存在感が改めて思い出される。

華々しいメジャーでの活躍に加えて、何度も引退直前の危機を乗り越えた根性。野球規則の抜け穴を使い、自ら日本球団を退団し、単身でメジャーチームと契約したそのチャレンジ精神。野茂の一番のすごさは日本人がメジャーリーグへ渡る橋を架けた功績だ。

野茂が作った橋がなければ、イチローも松井もアメリカへ渡るなんてことはできず、日本国内でしか話題にならない1プレイヤーのままで終わったはず。著者は野茂の偉大さを語ると同時に、最近の日本人プレイヤーはその橋を我が物顔で往復することに苦言する。

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2012年07月14日

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Speaking of a pioneer who played in Major League Baseball, everyone might think of “Nomo Hideo.”




After he played in Japan for five years, he went to America to play as a major leaguer.




He was not the first player who played in America. The first player was Murakami.




However, it was the first time that Japanese top player played in MLB.




As you can see from his records, Nomo Hideo was the best pitcher in those days.




He became fed up with the Japanese traditional way of thinking, “gut is the most important thing.”




In those days, Japanese coaches didn’t know any scientific ways of practices but ways of practices with a lot of guts.






Nomo wanted to practice reasonably. He thought that he would be injured if he kept playing in Japan.




So, he decided to exile himself to MLB.




Many Japanese people condemned him at first, but he made their mind change by his astounding performance.




And he also changed Japanese baseball players’ mind that they can make their mark in MLB.




Today, many Japanese players play in MLB.




It is because Nomo created a path toward MLB.




英雄 is a hero for NPB.

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2011年05月08日

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野茂は凄かったと改めて思う。打者を全く寄せ付けなかったメジャー初戦の印象は、未だに強烈。
取材の行き届いたよい本。殿堂入りするかどうかは問題ではないと思うが、殿堂入りについて多数の関係者から集めた賛否両論の意見は興味深かった。

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2011年03月27日

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改めて野茂の凄さがわかる本。

後半の野球殿堂のところでは否定的な意見が続くが、やはり生で見ていた自分にとっては思い入れのある選手。
改めてその数字だけを見返してみてもメジャーで2000奪三振近いというのはすごいと思う。

中身も日本野球とメジャー共に精通している著者によってやや主観的な文章でつづられていて面白い。
後半の日本に関する章では日本野球界ももう少し変わらないかなぁという印象を受ける。

野球好きならかなり楽しめる本

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2011年01月24日

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松井に国民栄誉賞が与えられるとか。ワールドシリーズのMVPを取りNYの優勝パレードでは史上初めてニューヨーカーが日本人に声援を送った。一般のアメリカ人に最も愛された日本人かもしれない。国民栄誉賞いいんじゃないですか。

では野茂には国民栄誉賞は与えられる日が来るのか?本書の最終章では野茂が野球殿堂入りするかどうかに1章裂かれている。野茂がいなければ後に続く日本人大リーガーの出現はもっと遅れ、WBCも無かったかもしれない。94年のストライキとロックアウトは野球離れをすすませ、バブル期の日本のイメージはロックフェラーセンターやコロンビアの買収など貿易摩擦もあり一般的なアメリカ人の対日感情は必ずしもよくない。野茂が大リーグに行ったのはそういうころだ。

当時日本プロ野球から大リーグに挑戦するには相手球団の許可が必要というのが常識だったが日本で任意引退した選手がアメリカで契約することには制限が無いと言う抜け穴が有った。94年肩の故障で8勝7敗に終わった野茂は契約更改で20億、6年契約を申し込む。却下したフロントに任意引退を告げ大リーグ挑戦を表明する。マスコミや球界関係者は野茂を批判したが野茂は揺るがなかった。その後の活躍はNOMOマニアを生み出した。

大リーグ挑戦後野茂は2度の復活を果たしている。98年以降成績が低迷し球団を渡り歩いた後BOSで2度目のノーヒッターを達成、02−03は各16勝を挙げている。04、05と低迷しマイナーやベネズエラリーグに行った後08年にKCのテストを受ける。キャンプ当初はストレートが130km以下、39才で体重はKC担当のレポーターよりも重く世間は失笑した。しかし後半調子を上げ開幕時には25人枠に入った。残念ながら成績は残せなかったが著者のホワイティングはこの最後の復活をもっとも賞賛すべき業績とたたえている。

野茂は無口でマスコミには無愛想、選手同士ともあまり話さなかったようだがインタビュー内容からは大リーグに適応しようと努力し、コーチたちからも評価されている様子がうかがえる。例えば復帰したLADで前半線防御率が4.00まで落ち込んだ際にはコーチのジム・コルボーンが野茂に「ツーストライクをとったあとに、続けてストライクを投げてみないか」「君は今まで、コーナーぎりぎりのアウトサイドに投げていたけど、それを変えてみるんだ」と助言され野茂はそういうやり方は自分の好みではないが、お望みならやってみてもいいと答えた。その年最終的には16勝6敗防御率3.39と好成績を挙げている。

野茂の通算奪三振率は9.28(MLBでは8.74)、1イニング1三振以上の数字であり大リーグを通じても2000イニング以上投げて9を上回っているのはノーラン・ライアン、ランディ・ジョンソン、ペドロ・マルチネス、サンディ・コーファックスの4人のみ。両リーグでノーヒッターを達成したのも大リーグ全体で5人。そして12年間で323試合に登板し内先発は318試合、7年間先発ローテーションを守り3回の開幕そして95年のオールスターの先発をつとめた。

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2013年04月05日

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幼い頃からの近鉄ファンである僕にとって、野茂英雄は文字通り「英雄」なのだ。彼の生き様は憧れを通り越し、尊敬せずにはいられない。彼以上に「ストイック」という言葉が似合うアスリートは未だに現れないし、彼のように自分を「自分以上」に見せようと絶対にしないプロスポーツ選手は本当に稀だと思う。
彼のように生きたい。
きっと、や、絶対に無理だけれど。

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2012年10月03日

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彼がいるから、松井や松坂が大リーグにいます。彼の功績はすごいものでり、実力も確かなものです。ルーキーイヤーに見たホップするストレートの切れ、マジックのように落ちるフォーク。魅了されました。この本で、改めて彼のすごさを認識しました。ちょっと、彼から脱線しているところが…。

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2011年07月24日

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野茂の強靭な精神力、開拓者としての困難を改めて知ると共に、日和見主義のマスコミ(野茂を非国民扱いしていたが、一旦メジャーで活躍し始めた途端、賛美に転じる)のレベルの低さにげんなり。マスコミのみならずプロ野球の重鎮と呼ばれる人もしかり。あの熱血監督とか。

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2011年03月31日

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野茂英雄の偉大さを感じさせる本。
野茂が切り開いた道を、イチローも松井も松坂も歩いたに過ぎない。
野茂の勇気を賞賛しつつ、日本のプロ野球の閉鎖性を批判する。
こう書くと、どこにでもありそうな本に思われるが、アメリカでの豊富なインタビューがそこに留めない。
野茂のいくつものエピソードは読んで元気になるものだ。
やはり野茂はクールだ。

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2011年02月27日

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野茂の野球人としての偉大さだけでなく、逆境や周囲の圧力を跳ね返し、異国の地アメリカで日本の象徴として活躍したことの偉大さがよく描かれている。
ただし、野茂の功績を讃えるために他の選手を貶す、いわば比較法は使ってほしくなかった。あたかも野茂は神で、他の日本人メジャーリーガーは凡人、酷い人はゴミのような扱いだ。最初の挑戦者、パイオニアである野茂は、確かに他の日本人とは比較にならないほど、讃えられるべきかもしれない。だからこそ、他の選手との比較、ましてや彼等の批判は不要である。

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2016年05月28日

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野茂さんって、マウンドの土とか天然芝とか、歓声とか、球場のすべてにフィットしてそのまま溶け込んでしまいながら個性を立たせる素晴らしい雰囲気のある野球人だなぁという印象をもちます。メジャーにいったからそうなった気がします。この本を読んで、イメージされることはそうしたことでした。

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2013年04月19日

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野茂英雄が日本人メジャーリーガーのパイオニアで、時代を切り拓いた偉大な人物であることが再確認できた。
ただ、野茂を引き立てるために、他の選手をこき下ろすような感じになっているのがちょっと気に食わないです…

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2012年09月11日

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野茂英雄は1990年に近鉄(当時)へ入団。そして1995年にドジャースに入団。日米通算で201勝、メジャーリーグでノーヒットノーラン2回など輝かしい実績を残している。

そんな野茂の、主にメジャーリーグに移る前後から引退までの生涯を著した書。

この書を読むと、野茂がメジャーリーグに移ったころのゴタゴタと期待感入り混じった雰囲気を思い出す。

そして野茂はしっかりと結果を出した。

あのトルネード投法。グアム旅行に行った時に、その投球フォームを真似ながら空港の待ち時間、現地の人に「Are you Nomo?」と、もちろん笑いながらのジョークであるが、聞かれたことを思い出す。

グアムでも人気者だったのだ。

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2012年04月15日

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なんてことない野茂の話だが、ああそんな事もあったなと。
野茂さん凄かったもんな。だけどその最盛期はあまりに短く、短いのだが何度も復活したんだと改めて知った。
読後も悪くないです。

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2011年10月01日

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ノーラン•ライアン方式の信奉者。
先発と先発のあいだにウェイトトレーニングをたっぷりおこなうべきだと主張。脚のバランスと脚力を高め、腕の力と柔軟性をますためだ。
団野村→日本に駐留していたアメリカ軍将校で、東欧系ユダヤ人であるアルヴィン・エンゲル(Alvin George Engel)と、後に再婚してプロ野球監督夫人となった日本人タレント、野村沙知代(当時の名前は、伊東芳枝)とのあいだに生まれた。実弟は元プロ野球選手のケニー野村。継父は元プロ野球監督の野村克也、異父弟として元プロ野球選手・現プロ野球コーチの野村克則がいる。しかしながら現在、母親の野村沙知代、弟のケニー野村とは、それぞれ絶縁状態にあるという。継父の克也とは「ノムラの考え」(フジテレビONE)で共演するなどしており、絶縁していない。
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2011年06月27日

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