【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 山の朝霧 里の湯煙のレビュー

あらすじ

自然と旅を愛したドイツ文学者が、心おもむくままに楽しんだ山旅といで湯紀行

山旅と温泉を愛したドイツ文学者・池内紀の紀行集。
足の向くまま山歩き、いで湯に浸かれば忘我の境地……。
山に移ろう霧と、いで湯の煙に包まれ、観照と夢想、
仙境と俗界を往き来する“池内ワールド”が展開。

東北、関東周辺を中心に、北海道、北アルプス、西は四国の山、
楽しくて味わい深い作品27篇の名作紀行集を文庫化。

■著者紹介
池内 紀(イケウチ オサム)
1940年、兵庫県姫路市生まれ。東京外国語大学卒業後、東京大学修士課程修了。
神戸大助教授、東京都立大教授、東京大教授を歴任し、55歳から文筆業に専念。
フランツ・カフカをはじめとするドイツ文学の翻訳のほか、文学論、文化論、エッセー、詩集、小説など幅広い分野で数多くの著作がある。
ゲーテ「ファウスト」(1999~2000)で毎日出版文化賞。「カフカ小説全集」(2000~02)で日本翻訳文化賞、「ゲーテさんこんばんは」(2001)で桑原武夫学芸賞、「恩地孝四郎 一つの伝記」(2012)で読売文学賞。
2019年死去。

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Posted by ブクログ

ドイツ文学者の池内紀さんによる山の旅の本。
東大教授だった頃の池内教授の授業を受けたことがあるが、穏やかで楽しい講義だった。
その人柄の理由の一端に触れた気がした。
柔らかな日差しの中の山歩きとその後のゆったりした温泉浴、そういう時間があの授業の穏やかな語り口の根っこにはあったのだと思う。
山梨の山も収録されていて嬉しかった。

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2021年10月25日

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