【感想・ネタバレ】探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がすのレビュー

あらすじ

両片思い夫婦にときめいた。

「私が決める、向こう1000年で最高のラブコメ本格ミステリー!」
――斜線堂有紀さん絶賛!

夫はヘタレな警察トップ、妻は隠れた名探偵。
平安ラブコメミステリー「探偵は御簾の中」(略して、探御簾<たんみす>)シリーズ最新作!

平安貴族には珍しく妻一筋だけどヘタレな検非違使別当(警察トップ)・祐高と頭脳明晰な年上の妻・忍。京で評判のおしどり夫婦なのに、後宮の恋物語に憧れる忍にとっては、二人の情愛は危うさが足りないらしい。そこで夫と始めた秘密の駆け落ちごっこ。だが道中で殺人事件が発生し、なぜか祐高が容疑者に。真犯人を見つけなければ、別当はクビ、妻は出家!? 夫婦の危機に、忍が真相に迫る!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ごっこ遊びから始まった大事件。
祐高様マジで良い旦那さんだよなー。忍に一途な姿がイケメンすぎる。
このイケ旦那ぶりが逆に変わり者なのだとさんざん周りから言われてからの、事件の黒幕が「ザ・平安価値観」って感じの人物なのが面白い。面白いけどこの先波瀾万丈そうで心配になる……

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものすごく体調が悪い時に読んでいたので、本が薬でよれよれ。

面白かったんですが、今はしばらく古典の平安文学の方がいいかも。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 おそろしき、こともなき世を、おそろしく。


 この世で最も恐ろしいのはひとであるとはよく云われるけれども突き詰めてみれば恐ろしい、という感情そのものがひとの抱くものであって、さてこのあとに続く文章は2通りあるんだけれど先ずは本当は「恐ろしい」という感情そのものが一番恐ろしいのだ、というトートロジー気味の感情論。それからふたつめは純粋に単体で恐ろしさを纏えるひとというのは居なくて、ひととひととの繋がりの中にこそ、あるいはその繋がりこそが本当に恐ろしいのだ、という社会論。

 そのへん魑魅魍魎が跋扈する平安京なんて本当に後者で、魑魅魍魎の大半はにんげん、というかひとの思惑なんだろうなという偏見が昔からあったのだけれど、その偏見をミステリに仕立てるとこんなふうに面白くなるわけですねぇ。

 二作目にして、仇敵というかラスボスというか、所謂モリアーティ的な役回りを得るひとが出てきて益々面白くなっていきそう。単純に構造を比べるのは難しいけれど(犯罪者、というわけではないし)、こういう社会性の権化、みたいのを相手にしている主人公にある意味社会性が無くて、ただそちらの側にひとつ純粋さが味方をしている、という構造で見ていくと面白い…のかな? 無理筋かな…

 単純に可愛い忍さまを愛でる会でもいい。☆3.6

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2021年08月21日

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