【感想・ネタバレ】魂の痕(きずあと)のレビュー

あらすじ

在日コリアン一世の父をモデルにした代表作『血と骨』と対をなす済州島にうまれ過酷な結婚から逃げて大坂に渡ったある女の苛烈な半生を描く。梁石日の新たな代表作。

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Posted by ブクログ

梁氏の実母をモデルにした小説。
済州島から身籠った身で大阪へ逃避行のように来日し、苦労を通り越した凄まじい人生を歩む。
大阪で夫婦になったその後の生活を描いたのが『血と骨』となるのだが、何故に母親が日本の大阪で暮らすようになったのかを描いたのが『魂の痕(きずあと)』となる。
出版の前後が逆になるのだが、この2冊は一対を成している。
今回の一冊から、性差別・人種差別、そして人間の心の弱さ・強さを改めて考えさせられてしまう。
ヤン氏が描いた世界は今の時代とは大きく変わったとはいえ、まだまだ多くの問題が山積していると考えさせられた。

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2022年07月08日

Posted by ブクログ

しかし 血と骨では

いまいちわかりにくかった

母親の気持ちに

クローズアップすることで

暴力からの支配を

いかに逆手に取って

たくましく生きていったか

というのが 書きたかったのかな




父は 浅ましくも

最後に子供に執着したけれど

母は子を愛したけど

自分の始末は自分でつけ

そこが 女は強いな

強くなければ生きていけなかった

悲哀も感じました

0
2022年02月01日

Posted by ブクログ

久しぶりに梁石日を読みました。血と骨をはじめて読んだときの衝撃を思い出しました。
血と骨につながる序章でもあり、女の物語でもあり、女性の生き抜く強さ、たくましさを感じ感動しました。
同時に男の弱さや滑稽さもあぶり出されて、ボクは男として情けなさすら感じてしまいました。
この流れで血と骨を読み直そうとも思います。梁石日は素晴らしい作家だと改めて感じました。

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2020年04月01日

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