あらすじ
AI(人工知能)が人間の脳を凌駕する「シンギュラリティー」の時代が遅からず到来する? 医療、金融、教育、政治、治安から結婚までさまざまな分野で進む技術革新。その最前線を朝日新聞記者が国内外で取材し、これから10年の日本と世界を予測する。人類の未来はユートピアかディストピアか。
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Posted by ブクログ
AIに代表されるテクノロジーの進化がこれからの成長に不可欠となっている現代、AIを初めとしたテクノロジーは使うものであって、決してテクノロジーに使われることがあってはならないと感じた。一度手に入れた便利さは手放しにくいが、効率性だけを追及するのではなく、何のための、本当に必要なのか、いかに正しく、という視点を持ち続けることが大切なのだと思う。自分自身のデータを自分で管理できなくなっている現状、見えないところで進んでいく個人情報による信用のスコア化やプロファイル化による監視社会や差別、AIがどうしてそのような判断をしたのかを理解できなくなっている状況下で兵器への利用等、人間の倫理観に頼るだけで大丈夫なのか、人々の幸せのためにどう活かしていくべきなのか、色々なことを考えさせられた。
Posted by ブクログ
ほとんどAIについての話で、いまの日本の課題が正しく認識できた。藤沢のスマートシティなど、身近にもこんな例がある、というのが多く紹介されてて参考になった。
Posted by ブクログ
AIなどの技術進歩により世の中にどのような変化が起きるか知りたい人におすすめ
【概要】
●1章 未来への大転換
雇用、医療、教育などが今後どう変化するか
2章 見えないルーラー(支配者)
世の中を支配するものを検証する
3章 いま考えること
技術進歩を社会に役立たせるためのとるべき選択肢
【感想】
●テクノロジーの中心はAIとして世の中がどうなるか書かれている。
論点毎に分けて記載されているため各論としてはわかりやすい。全体としてどうなのかは自分の頭で整理する必要がある。
●AIが進んだとしても少子化の影響が多く人手はどんどん不足するようだ。そう考えると、AIが仕事を奪って失業者が増えるという理論とは矛盾が生じることになる。
●人は自分たちの生活をよくするためにテクノロジーを進展させようとしているのではないだろうか。利便性の追求どころかその逆を進むのであれば、そのようなテクノロジーは不要だと考えないのだろうか。自分で自分の首を絞める。人間とは不思議な生き物だなと思う。