【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 仁淀川漁師秘伝のレビュー

あらすじ

高知県仁淀川に生きた職業漁師・宮崎弥太郎氏の秘伝をここに大公開!
アユやウナギなどの淡水魚やテナガエビやモクズガニなどの甲殻類といった
対象種ごとの捕獲技術や習性を長年の職漁経験談とイラストをまじえて詳述する。

――あんたらみたいな遊びの人にまで技を隠すほど、この仁淀の弥太さんはケチな人間ではないけ。
そらあ仕掛けにしてもエサにしても、これは抜群じゃ、
よう獲れるという秘訣を発見したときには、人にはなるだけ内緒にしちょかないかんもんよ。
漁師の世界は、昔から獲るか獲られるかの世界ぞね(笑)――
(本文より)

長い年月、職漁師をしてきた弥太さんが、さまざまな獲物を獲るための漁師の手の内を惜しまずに明かしてくれる!

[目次]
第1漁 ウナギ
第2漁 アユ
第3漁 昔の川遊び
第4漁 ツガニ
第5漁 テナガエビ
第6漁 ナマズ
第7漁 アオノリ
第8漁 ゴリ
第9漁 イダ・地バヤ・改良バヤ
第10漁 川と船
第11漁 仁淀の雑魚たち
第12漁 オコゼ釣り
話の最後に
あとがき
文庫化によせて

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Posted by ブクログ

川漁師・宮崎弥太郎さんのインタビュー集。仁淀川で川漁師として生計を立てていた弥太さんは仁淀の川のことを知り尽くしている。あゆやうなぎ、つがにだけではなく、稚魚の放流によって住み着いたであろう外来種のことなど学術的ではなく、体感的に語る姿は生きる知恵とはこういうことなのだと。漁師でもあり、商売人でもある弥太さんは工夫一つで売値が変わることも、信用を得るためには何をすればいいのかも楽しんでやっていたことが伺える。暦は目安、花を目安に獲り時を測る。そんな生き方がかっこいい。有川浩の空の中の宮じいだ。

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2020年10月25日

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