あらすじ
“酒を飲まない人”をバカにする人たちは、
大きな勘違いをしている。
ゲコ(下戸)の投資家がマジメに提言する
新たな巨大市場と その経済性・社会意義。
「ゲコ市場」の可能性は3000億円超……!?
飲食業界の起死回生策であり、SDGs時代の新常識にもなる一冊。
糸井重里氏との「ゲコ×ゲコ対談」も収録!
日本人の成人の半分以上は「お酒を飲まない(飲めない)」「ほとんど飲まない」「やめた」人。
それにもかかわらず、お酒を飲まないことはネガティブにとらえられることが多く、
お酒を飲まない人向けの商品やサービスはほぼ未開拓の状態だ。
日本の成人の半分以上を占める「お酒を飲まない人」をターゲットに市場が開拓されれば、
新たな成長産業となる可能性が高い。
本書のタイトルである「ゲコノミクス」とは、この新たな市場を称している。
その担い手となるのは、お酒を飲まない・飲めない・飲みたくない「ゲコノミスト」たち。
新たな市場開拓のためには、ゲコノミストが抱いている思いを知る必要がある。
本書では、フェイスブックグループ「ゲコノミスト(お酒を飲まない生き方を楽しむ会)」に寄せられた声もふんだんに紹介しながら、
正当な扱いを受けられず辛さを溜め込んできたゲコノミストの気持ちを読み解いていく。
さらに、脱アルコールのビジネス・コミュニケーションやダイバーシティの文脈からもゲコノミクスを語る本邦初の書籍。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
30代男性
タイトルの「ゲコノミクス」に惹かれて、ゲコではない私が、ゲコの世界を知りたくて読みました。
下戸向け(お酒を飲みたくない人向け)の市場革新をゲコノミクスとして、お酒を飲みたくない人の割合等のアンケート結果やノンアル(ソフトドリンク)の成功例から、市場開拓について記載されている。
私自身も飲めない方に、もったいないと言ったことがよくあるので、失礼だったと反省して、気を付けようと思いました。また、飲む人と飲めない人が共に楽しめる場が増えることに期待したい。
ノンアル(ソフトドリンク)市場の拡大に、ビジネスチャンスを考えてみます。
Posted by ブクログ
ゲコとしては共感する点が多かった。仲良くなるきっかけがお酒であることが多い古い企業文化に嫌気が差して読んだ。文化を変えるのは難しいと思うが、ゲコ市場が拡大中であることは体感しているし、これからが楽しみ。
Posted by ブクログ
お酒を飲めない下戸の人たちに向けた一冊。本書冒頭で語られる飲酒習慣のある日本人は2割しかいないというデータにちょっと驚き(ということは下戸市場は結構大きいなと)。自分もお酒は一切飲まないので、焼き鳥屋や寿司屋に入り辛いとか、「お酒に合う」「ワインに合う」といった肩書のあるお店には入り辛いとかいった下戸の悩みは共感できた。ラストに著者の藤野英人さんと糸井重里さんの下戸対談が収録されているが、うまく下戸について分析されていて非常に面白かった。
Posted by ブクログ
個人化し多様化する。飲酒も、個人化する。世代ごとに異なる動向もそうみると分かりやすいというのは確かに納得。だから下戸も主張する。それはいいけど、べつに市場化しなくてもいいのではないかとも思う。
Posted by ブクログ
内向的でシャイ、警戒心が強くなかなか本心を表せない日本人にとって、酒が持つ意味は大きい。
お互いに鎧を脱いで、スイッチをオフにして適度に自己を開示することで相手との人間関係を深めることができるからだ。
また、飲み会という「場」を設けることにより、そうでもなければ一生口を聞かなかったかもしれない他人との思わぬ出会いやセレンディピティが生まれる可能性もある。
しかし一方で内向きで同調圧力の強いムラ社会においては、いわゆる「俺の酒が飲めないのか問題」が起き、著者のような下戸が肩身の狭い思いをしてきたことも事実であろう。
また、酒は付き合い方を間違えれば人生を破滅させかねないドラッグでもある。
飲み会なんて本質的には合法ドラッグパーティーみたいなもん。
ただそんな負の側面を考慮しても、酒が人生を豊かにする事は間違いがないと私は考えている。
であるからこそ、下戸の人も楽しめるような飲み会のスタイルやドリンクのラインナップを増やすことや、文化、空気感を醸成していくことが今後の酒類メーカーの課題であろう。
そこには大きなビジネスチャンスがある。
脱ウーロン茶ガブ飲み大会
Posted by ブクログ
飲めない下戸や選択的な酒拒否の方は多いので、そこにフォーカスして市場を開拓しよう。
下戸が抑圧される時代は終わった。
あとは繰り返し。
結局残ったのはスマドリだった。
金を持ち出すと飲まなくなるのは、それがファッションだから。
確かにだらしなく酔うのは品性に欠ける。
コロナで一気に広がったノンアルの話。
Posted by ブクログ
以下論点3つ。お酒を飲まない人生も楽しそう。でも飲む人生も楽しい。
・酒を飲まない習慣、ゲコノミクスが人口の半分を超えてるのが現代。
・飲む人も飲まない人も共存しよう
・ゲコノミクスの市場には宝が眠っている。
Posted by ブクログ
お酒を飲めない、飲まない、飲みたくないひとたちを「ゲコノミスト」として分類し、ゲコノミストの中にもいくつかのカテゴリーが示されており、お酒を飲まない人について頭の中で整理しながらゲコノミストの存在について知ることができた。
私自身は、体質的には飲めるけれど、お酒の味は好きではなく、飲み会の雰囲気が好きで飲み会の時だけ飲んでいたのだな、と改めて学生時代・妊娠前の自分のお酒へのスタンスを客観的に考えた。
当時の私は、本書でいうノミストに近く、ゲコノミストの気持ちまで思い至ることができず、「お酒飲めたらもっと楽しめるのにね」なんて失礼な発言もしてしまっていた。
コロナ前は妊娠ゲコ・育児ゲコだったが、コロナ禍では飲み会もなく、飲みたいと思わないから飲まないゲコノミストになっているのかなと思う。
本書でゲコノミストの思いや楽しみ方を拝見し、「お酒なしでもすごく楽しそう!」と思った。
また、本書では、ゲコノミストのことだけでなく、ゲコノミストを対象とした市場の可能性についてもいろいろな提案がされていて、飲食店がゲコノミストを意識することの可能性はもちろん、私個人がゲコノミストを意識することの大切さも感じた。