【感想・ネタバレ】東オトコ京オトコ(上)【電子限定おまけ付き】のレビュー

あらすじ

東京から京都に赴任してきた相馬。引っ越し当日、大家の息子・周(あまね)が帰って来たことで、二人はルームシェアをすることに。相馬は同居人として仲良くしようとするが周は塩対応。だけど偶然、泣いてる姿を見てから周のことがどうにも気になって――…。東オトコと京オトコが繰り広げる、ホンネとタテマエの恋。

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コミュ強で陽キャな千葉男子・相馬と、人見知りで神経質な京都男子・周が京都の町屋でルームシェアをすることになって……という設定だけで腐女子の夢が溢れてもう床下ビッチャビチャです。
相馬の出身が東京じゃなくて千葉っていうところがいいですよね。明るく爽やかで見た目も洗練されているけど、根っこはやや押し強めなマイルドヤンキー気質みたいな(偏見)。そして、一見たおやかだけど、はんなり頑固で我の強い「THE京男」な周のキャラクターも最&高。相馬が「敬語やめません?」と持ちかけたら「別に友達ちゃいますし」と返すやり取りとか、んも〜〜〜県民性〜〜〜〜♡って悶えちゃいます。これ、東京男子✕大阪男子とか、北海道男子✕沖縄男子とか、他地方パターンも読みたいですね(ジュルリ)。

2人の性格が正反対なのに加えて、周が恋愛に対してトラウマを抱えているため、相馬と周の距離はなかなか縮まりません。しかし、京都の落ち着いた街並み、木造の町家という趣深い舞台のおかげで、そのスローペースさすら心地よく感じられます。更に、木下けい子先生の繊細でやわらかなタッチも京都の雰囲気にマッチしていて、うっとり度アップ……。もう、ずっと読んでいたい……。

相馬が周への恋心を自覚して、彼に思いを告げてからも県民性や性格の違いからすれ違ってばかりの2人ですが、作品内で流れる雰囲気がゆったりしているせいか、すれ違いすらにこにこしながら見守れてしまう、不思議な愛おしさに満ちています。悲しみも喜びも切なさも全部推せる――これが「作品の力」というものなのでしょうか。物語の舞台から恋模様までの全てが穏やかな情緒に彩られた、「これが大人のBL、か」と、お猪口を片手にしみじみと噛み締めたくなる作品です!

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ネタバレ 購入済み

攻め様が好き!
木下作品の攻め様は、飄々としていてウブな受けを翻弄するタイプが多いけど、この作品は違いました。
抜群の優しさと包容力があるものの、スパダリじゃないところがなんともいいのです。
ストーリー的にはやはり下巻が肝なのですが、攻め様の優しさに包まれる上巻がわたしは断然好き。

1
2021年04月09日

ネタバレ

キュン

あまねくんの京都弁にインテリなところ。でも、とろろん好きって、どんなギャップ!萌えポイントで、可愛すぎです!

#胸キュン #癒やされる #泣ける

0
2025年02月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

   

トトロン好きな周くん、可愛いですね笑
ストーリー自体はシリアスな部分もありつつ、なんか絶妙なテンポでクスッとさせられる感じがあります。2人の続きが楽しみです!

#笑える #癒やされる #エモい

0
2023年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東男に京女なら
オトコらしく粋な男と優しくきれいな女が良いという諺。
京男で思い浮かぶのは 近藤正臣さんと沢田研二さん。お二人とも美少年、美青年でしたね。そっと眼鏡をかけさせて妄想。
ふんふん 周のような人は存在する!と思えてくる。

ここで出てくるのは
爽やかで優しく良く気のつく男と
綺麗でツンだけど案外素直な…嘘の言えない男。

和服 洋食 洋館 ぶぶ漬け? 鴨川縁はこれがホントのソーシャルディスタンス あるあるが楽しい。 

京都弁は詳しくないけれど だいたい解るイントネーションで読めるのが得! はんなり(^^)読みましょ。
関西弁としてなら
微妙に知ってる言葉と違うことも多く(間違ってるというのではなく) 自分でもどっちを使ってるのか時と場合によるような。 とにかく はんなりと読みましょ!

1
2020年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コミュ高さわやかイケメンの東オトコ×訳ありツンツン眼鏡っ子の京オトコ。
京都が舞台の胸キュンストーリーでした。
京都が大好きなのに、国内外の観光客で無茶苦茶混んでいたと思ったら今度はコロナで自粛…!という京都ロスには、こんなBLがうってつけでした。
相馬と周の二人のキャラも際立っていて面白かったのはもちろんなんだけど、二人が手違いでルームシェアするはめになった北白川の町家の様子や、鴨川や町の雰囲気や、周の京言葉とか、全部がとてもリアルで思わず話にどっぷりと浸かってしまいました。

周の言葉とはウラハラな可愛さが面白かったです。相馬が敬語止めましょうと提案しても、別に友達ちゃいますし…と返す超塩対応!なのに、アニメ観て泣いてるとか、モフモフに癒されたいとか、ギャップ萌えとはこのことですね⁉
そんな周にすげなくされてもめげずに仲良くしようとする相馬がほんとにいい人でした。勝手に恋敵認定されてる(笑)工とか、元カレとかにもまったくひるまないのがカッコいいです。
そんな相馬がノンケなのにちょっと周のことを意識し始めたり、さりげなく彼に優しい気遣い見せたりするのにこれはもしかしなくても恋だよね…と身を乗り出しましたよ。
周はそんな相馬のことを「いい人すぎて友達で終わるタイプやね」と辛口評価ww気持ちとは裏腹すぎる…!!
だけど、ラストの相馬のあのキスには、周でなくてもズッキューンてなるよね…
急いで下巻を読みます!

1
2020年05月13日

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