あらすじ
高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送るが――。
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!
著者が親友たちへの想いを綴った「あとがき」に加え、雑誌連載時のカラーイラスト全18点を特別収録。
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Posted by ブクログ
東ゆうという行動力オバケが主人公。1人でオーディションを受けるのではなく(多分落ちていたから)、東西南北というテーマを決めた上でそれに則った美人や可愛い人たちと友達になり、遠回しにメディアにアピールし、アイドルという夢を叶えようとする物語。
ところどころユーモアのある表現がかずみんらしくてよい。
映画の評判で「主人公が自分勝手すぎ」と酷評されていたので、映画だけの誇張表現だと思っていたら、原作からまあかなりの自分勝手だったw
1つひとつがじっくり展開していくというよりはスピーディにことが進んでいく。もう少し丁寧に描いてもよかったのだろうけど、高山一実さんはアイドルやりながら書き上げてるので、それなら仕方ないし、それならすごいと思った。
最後の3連続かぎ括弧は、誰が誰に発言したかを想像しろってことなのだろうか…。あそこだけ勝手に東ちゃんからの言葉と思ってしまったけど、逆か?逆なのか?アイドルに写真家が告白したのか?どうなのよ!!!!
Posted by ブクログ
東西南北から集めた可愛い女の子達がアイドルデビューするきらきらした話かと思ったら、いい意味で裏切られた。
アイドルグループをやり続けるより、自分の進む道がなんか違うなと思って軌道修正して、それぞれの道に行く方が四角形が広がっていいなと思いました。
結構好き
Posted by ブクログ
アイドルなんて丸で関心ないが映像化されると聞いて読んでみた、そして驚いた結構面白いのだ、まだ読んでないが「成瀬は天下を取りにいく」ってこんな感じなのだろうかと思っちゃった。自分のアイドルになりたいという思いを他の女子高生を巻き込んで策を労する東、しかし全部が全部アイドルに成りたいなんて思っていない、最後は東ひとりがアイドルになるのだが、高校時代の仲間たちとの友情は続くといったものだが、読んでいてアイドルのどこがいいのか全く分からなかった、もう少し膨らませてほしい逸話もあったのだが、その辺は素人ってことか。
Posted by ブクログ
・主人公である東の、少し怖いくらいにアイドルへの想いが伝わるような行動が印象的
・また、心の中で東が思うことと、表面に出しているものの違いが至る所で表現されている感じがして、東自身の聡明さや、ある種ドライな性格が文章から読み取れた
・文章に関してだと、お洒落な言い回しも多いなと思った。例えば、優しい人を表現する言葉として、飴と鞭の甘い方のみを装備している人みたいな表現が印象的だった
・物語としても、感動した。アイドルになりたい東は考えて考えて行動して、グループでアイドルになれたがそれは挫折した。やってきたことは間違っていたのかと悩むこともあったが、その結果かけがえない友(それ以上の関係も)と出会うことができ、その友の応援を支えにしながら、アイドルへの第2歩目を進めていく。グループでのあの時間は決して無駄じゃなかったこと、それに気づいて前に進んだ東に感動した。
・トラペジウムの意味を知り、内容を思い起こした時に、改めてすごくあっているなあと思った
Posted by ブクログ
率直な感想、同じアイドル兼業作家なら加藤シゲアキに軍配かな。と言っても、別にこの本自体は悪くはないと思う。
最も馴染み深い土俵である「アイドルになりたい少女」を描いたストーリーは悪くないんだけど、少し背伸びしてそうな難しい表現と単調すぎる流れが微妙。
起承転結をしっかり事前に練ったんだなってのが良くも悪くも伝わる。
ただ、「並みだな…」と思った感想は最後の瞬間にぶっ壊された。
あとがきが本当にいい。
このあとがきが書けるんだから、下手に打算的で友情を利用するアイドルじゃなくて、ひたすらにハートフルでもっと心温まる優しい路線で書いてほしかった。
Posted by ブクログ
アイドルを夢見る女の子がアイドルになるために奮闘するお話し。というとよくありそうな話しなのだけど、アプローチが面白い。アイドルグループとして声をかけてもらうため、いろんな人を巻き込んで、チャンスにつなげるための行動を着実に積んでいく。いい目線だけど詰めも甘いので、ハラハラし通しで、やっぱりきちんと転がくる。でもちゃんと友情は残って帰結するいい青春群像劇だなと思いました。やみくもに目指すところに重きを置きたかったのはわかるけど、終わりはちょっとバタバタと締めすぎた印象。アイドルになりたい主人公の手段だったり、気持ちだったりは、アイドルを目指してアイドルになれた作者だから書けるんだろうなというリアル感があって面白かった。
Posted by ブクログ
ふと入った本屋さんで現役アイドルが描くアイドルを目指す女の子の物語との触れ込みに惹かれて購入。
仲間集めに東奔西走する序盤、主人公の目的は伏せつつみんなを巻き込んで色々と活動する中盤、集めた仲間と夢を叶えて活動を開始した終盤。
単なる成功ストーリーとしてキラキラした女の子たちがキラキラした世界で華々しく活躍していく物語ではなく、彼女たちの未熟さゆえの失敗も衝突もすれ違いも高山さんだからこそ描くことができる様な心情が随所に散りばめられており、リアリティさも伝わってくる作品だった。
読む人によっては物足りないなと思う内容、書き方もあるかもしれないけれど、アイドルが描くからこそ表現する事が出来る人間模様だと思うのでその点は読んでいて非常に興味深いものだったと思う。
Posted by ブクログ
2024年アニメ映画化で話題になったということで、駆け込みで読んでみた。
発売当時も読んだが忘れていたので新鮮な気持ちで読めた。
なんとも評価が難しく、面白いと否かという自分の感想すらよくわからない。
この作品はアイドルになるまでの物語というか、物語の8割近くが仲間を集い注目を集めるまでの過程となっている。
この作品を表する際、主人公がやばい!というのが取り出たされがちで、確かにアイドルになる目的のために手段は選ばない。
人間関係にもぎごちなさがある。
ただ、昨今のガールズバンドなどの作品で、人間関係のゴタゴタやギスギスといったものが見慣れているのもあり、そこまでの激しさは感じられない。
アニメ映画は話題なっていたので、声や絵が着けば印象が変わるかもしれないが、小説だけだとアイドルになる物語としても、東ゆうの物語としても中途半端という感想になってしまう。
Posted by ブクログ
どうしてもアイドルになりたいゆう。
仲間を探すために高校に突撃していく行動力と胆力に驚くものの、表現者はそのぐらい本気で情熱がある人が成るんだろうなぁと納得もできる。
ゆうがシンジと最初に会ったときの目線が、何を意味していたのか、ずっと気になってた。
女子とあまり関わりのない男子の、照れるとか恥ずかしいとか嬉しいって単純な感情ではなさそうな表記が引っかかっていて、最後の一文で回収されて読後の気分がめちゃくちゃ良かった。
個人的に乃木坂のオタクを長い間やっているので、著者の人となりを知ってしまっているから、なんだか不思議な感じで、評価が難しくなってしまう…。
Posted by ブクログ
昔読んだ作品。
この本は、主人公である東が、アイドルになる夢を叶えるため、自らの足で仲間を探していき、3人の仲間を手に入れるのですが、アイドルを題材にした小説なだけ、3人の仲間はかなり個性的です。
それぞれが個性的故に、会話が面白くなったり、時にはぶつかり合ったりします。
そんな中、4人はどの道を選ぶのか。
そしてこの本の魅力的な部分は、アイドルはキラキラしてて素敵な職業だと思われがちですが、実は想像以上にハードで精神的にもかなり追い込まれるのです。
そんなアイドルのプラスではない裏側なども知れます。
これから先の将来に不安がある時など、是非手に取ってみてください。