【感想・ネタバレ】ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言のレビュー

あらすじ

1941年にナチス・ドイツの侵攻を受けたソ連白ロシア(ベラルーシ)では数百の村々で村人が納屋に閉じ込められ焼き殺された。約40年後、当時15歳以下の子供だった人たちに、戦争の記憶がどう刻まれているかをインタビューした戦争証言集。従軍女性の声を集めた『戦争は女の顔をしていない』に続く、ノーベル文学賞作家の代表作。(解説=沼野充義)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

白ロシア=ベラルーシ

自分で穴を掘らせ
その縁に立たせ
子どもから順に撃つ
大人が絶望するのを
見るために

お腹が空いて空いて
お母さんという言葉を聞くだけで
泣き声が止まらなくなる

戦争
この記憶がまだ残るのに
なぜ繰り返す

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独ソ戦争について全く知らなかった自分を恥じた。戦争の犠牲になるのはいつだって子供である、と心のどこかで主張してきたが、何も理解できていなかった、読み終わった今でも理解できていないと思う。
ユダヤ人の少年と行動を共にしていた子の話が印象に残っている。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「親子は別れを告げた、銃殺を待つ間に」「きれいだった母の顔が撃たれた」「お粥の行列に並ぶが、前で食べたはずの子どもはなぜか戻って来ない」「母親から子供がひったくられ火の中に放りこまれた」「空が怖くなる、吊られているのをみたから」「犬たちがくわえてきた、3歳の妹をズタズタにして」…ナチスドイツの侵攻を受けた当時ソ連の白ロシア。数百の村で行われた凄惨な仕打ち。4人に1人が命を落とす。当時を目撃した子供たちの証言。原題は「最後の生き証人」。残念ながら”最後”ではない。まだ、世界のどこかで悲劇が繰り返されている。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 はじめに、の次2行文でやられました。これは刺激的な内容の様です。
 世界は今も戦争している。戦争は歴史上途切れることなく続いている。
 1941年ナチスドイツの侵略をうけたソ連白ロシア(ベラルーシ)で子供たちの証言を一つ一つ拾い上げたこの本。
 何とも言えない。歴史の教科書をもっているがこの事実は一行も書かれていない。それはなぜか。戦争は日常であり、歴史の転換点でしか取り上げられないからだ。日常の中にどれだけの犠牲があるかを考えさせられた一冊。

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2017年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今もシリアの難民たち、そのなかでやはり多くの子供たちが死んでいる状況が続いている。地球から戦火が消えない日は来ないのであろうか。なんの罪もない子供や老人が安心して暮らしていける世の中はおとずれないのであろうか。生き残った子供たちは凄まじいPTSDに苦しめられたに違いない。それを想うと暗澹たる気持ちに陥る。

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2016年11月05日

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