あらすじ
鹿児島県警の元刑事・古賀正之の元に一本の電話が入る。息子の武が消息を絶ったという。武は警視庁組織犯罪対策部の刑事だが、なぜ? 妻の心配を受け、正之は東京に向かう。武の失踪に関わって浮かび上がってきたのが、日本一の武闘派組織「桐生連合」の名だった。慣れない東京で元刑事の不器用な「捜査」が始まった――。号泣必至のラストが待つ著者渾身の力作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
永瀬隼介『霧島から来た刑事』光文社文庫 。
最初は情け容赦無い鹿児島弁の連発に戸惑うものの、それがかえってリアリティを感じさせてくれると同時にほっこりさせてくれる。意外なストーリー、息子を思う親の愛。非常に面白い。そしてラストには涙、涙、涙……
鹿児島県警を定年退官し、地元鹿児島で悠々自適に暮らしていた63歳の元刑事の古賀正之は警視庁組対刑事の息子・武が突然失踪したことを聞き、単身で東京へと向かう。息子の所在を捜し、馴れぬ東京で奮闘する正之。あろうことか、鹿児島から正之の妻の慶子まで駆け付けるが……
本体価格780円
★★★★★
Posted by ブクログ
鹿児島県警の元刑事という父親の人柄が好ましい。慣れない東京で失踪した息子を探す姿に周りの人も助けずにはいられない。そして母親もまた理想的。息子の失踪の真相に迫りやはりこの夫婦が登場しなければ息子の命も危うかったと思う。ただ自分としては夫婦がいつまでも鹿児島の地で仲良く暮らしたというハッピーエンドにして欲しかった、、