あらすじ
ラクをしなければ伝わる文章は書けない!
10万部を突破した『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)をはじめ、
『ん』『日本語の軌跡』(ともに新潮社)、
和辻哲郎文化賞を受賞した『日本語を作った男』(集英社)など――
「日本語の専門家」としてテレビでのわかりやすい解説が人気の著者が、仕事や日常で使うすべての文を「短くシンプルに伝える」方法をわかりやすく解説。
本書にあるやさしい文章術を使えば、メール、企画書、報告書、稟議書、論文、プレゼン、SNSなど、仕事+日常におけるあなたの“文”が激変します!
【目次】
第1章 「何を書くか」決まらないから長くなる
第2章 型を知れば、文章は短くできる
第3章 ムダな言葉を削るコツ
第4章 表現を変えて短くする
第5章 語彙力をつけて「意味の文章化」をなくす
第6章 要約力が短文づくりを楽にする
【著者プロフィール】
山口謠司 (やまぐち ようじ)
大東文化大学文学部教授/博士
1963年長崎県佐世保市生まれ。
大東文化大学大学院、フランス国立高等研究院大学院に学ぶ。
ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員を経て現職。専門は、書誌学、音韻学、文献学。
文部科学省科学研究費助成を受け、第一次世界大戦後に行われた昭和天皇(当時は皇太子)によるベルギー王国、ルヴァン大学に寄贈された日本古典籍についての研究なども行なっている。
広い視点から、わかりやすく話をするスタイルで、テレビやラジオの出演も多く、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、中日文化センターなどでも定期的に講演や講座を開いている。
著書には、『日本語通』(新潮社)、『てんてん』(KADOKAWA)などがある。
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Posted by ブクログ
山口謠司 「言葉を減らせば文章は分かりやすくなる」
[著者のプロフィール]
山口謠司さんは、日本の中国文献学者。大東文化大学教授、博士。「日本語を作った男 上田万年とその時代」で第29回和辻哲郎文化賞受賞。「語彙力がないまま社会人になってしまった人へ」「おとなのための1分音読」など数多くのベストセラーを輩出している。
[概要]
第1章
「何が書きたいのか」を明確にする。思考を整理する。
第2章
文章の基本的な型を知る。
第3章
無駄な語句を削る。
第4章
表現を変えて文を短くする。要点をはっきりさせる。
第5章
語彙力を高める。語彙のレパートリーを増やす方法。
第6章
本を要約し、要点をまとめる。文章の構造を知る。
[感想]
文章が上手く書けない、全然、書く手が進まない、書き方がいまいちわからない、そんな方におすすめの1冊です。
第1章では書き始める前の段階について詳しく書かれています。そのため、最初に何を書けばいいかわからないという方も、書き初めの一歩をスムーズに踏むことができます。
本書は特に、「文章を短くすること」「要点をはっきりさせること」を大事にしています。この2つを身につけるために難しい技術が必要と思う方がいるかもしれません。ただ、本書で書かれていることは誰でもできることです。例えば「主語と述語の間に、なるべく言葉を入れない」「長い文章は句点で区切る」など文章を書く上で基本的なことが書かれています。ただ、私たちは子どもの頃から文章の書き方を学んでこなかった。だから、文章を書く上でこのような基本を見落とすことが多いのです。ですから、本書で基本的な書き方を学び、是非文章力を上げてみてはいかがでしょうか。きっと今後の人生で役立つと思います。