あらすじ
●人の顔色を窺ってばかりで自分の意見が言えない ●周りの期待に必死に応えようとして、自分が何をしたいのかわからない ●自分のことが嫌い そんな生きづらさを「ちょっとラクにする」方法をまとめたのが本書です。著者の鈴木裕介氏は、秋葉原のクリニックで、傷ついた心に寄り添う心療内科医・産業医。大のゲーム好きで「生きづらさからの脱却と、ロールプレイングゲーム(RPG)の攻略は似ている」と話します。「RPGの攻略プロセスは、まず操作するキャラのタイプや能力を知る。次にそのキャラが苦手な敵やトラップを知る。そしてそれらを回避するための技を磨き、レベルアップしていく。生きづらさからの脱却法もこれと同じです。まずは、自分というキャラのタイプ、能力をよく知ること。次に自分のようなタイプの行動や思考のクセを知り、陥りやすい不幸のトラップに気づくこと。そして現実世界で地道に経験を重ねて、徐々にハードモードを抜け出す方法を習得する。これが攻略法です」ゲームになぞらえて生きづらさの攻略法をまとめた、日本一ポップで読みやすいメンタルヘルス本。あなただけの“セーブポイント(安心の拠点)”を作る方法をお伝えします。
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Posted by ブクログ
適応障害の診断がついて始めに読んだ本。自分がなぜ今こんな状況になってしまったのか、よく理解できた。優しい文章なのでしんどい時でも読みやすいと思う。この先しんどい事がある度に読み返すだろうし、身近にしんどそうな人がいたらきっとオススメする。
Posted by ブクログ
ゲームの例えがわかりやすくて、すいすい読めた。
色々と心に残った言葉や考え方はあったけど、あとがきを読んだ時は泣いてしまった。
お守りにしたい本がまた増えた。
Posted by ブクログ
生きづらさ(敵)の正体と対処法。
自分自身、ずっと生きづらさを感じていて、実家を出て少しだけ楽になった。
その理由をこの本を読んで言語化できた気がする。
「自分の人生を自分で決めて自分で責任を負うこと」
これが善く生きることに重要な要素。
親に支配されていた自分はこの要素がなかった。
中学生、高校生の頃の自分に読ませたい。そうしたら少しは心が楽になったかも。
つらい出来事があったときにゲームや漫画やアニメにハマって傷を癒そうとすることを自分の周りからは批判された経験があるけどそれは批判されるようなことじゃない(価値観の問題)し、コンテンツに救われることはおかしくないと思えたのも良かった。
Posted by ブクログ
ドーパミンの奴隷になっていたことに
気付きました。
心身のバランスを崩さないためには
日常を耕すということが大切。
ミクロの幸せを集めながら生きていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
【ポップさの裏にある苦悩と情熱が感じ取られる熱い一冊】
人生におけるメンタルの苦難をRPGになぞらえながらポップに章が進んでいく。その比喩も無理やり当てはめているということはなくすんなりと理解できるものだった。
1章、2章はまずは自分の特性を知ろうということでこの辺りは他の書物にもある内容。ただ特筆したいのは、3章の見えない敵と題された数々のメンタル不調の原因に追及した箇所。
「べき思考」「反芻思考」「理想化」など、自分でも知らず知らずのうちに内在化してしまう思考回路は、心療内科医として数々の患者と誠実に向き合った結果学び取った結晶だと思った。
本書にもあるが、本当の敵はネガティブな感情ではなくこれらの思考のクセである。ひいてはそれはその思考を自ら行う自分自身なのかもしれない。
特に、見えない敵の大ボス中の大ボスとして記された「自己憐憫」はまさに目から鱗だった。この自己憐憫による”酔い”に対して言及した書物は他にないかと思う。
おわりにも書いてあるように、メンタルクエストと題された本書はかなりポップに作られているがその内容は深すぎる一冊だったと思う。
Posted by ブクログ
何度も何度も読みなおす大切な本。
人と会う時に疲れてしまう時でも、
文字から新しい視点と許しをもらえる。
自分のことを責めずに、
心地よい頑張りを続けていく。
Posted by ブクログ
コーピングマントラは非常に参考になった。
文体から優しさがひしひしと伝わってきて、精神科医としての能力の高さを感じながら読め、納得しながら読み進めることが出来た。
分人主義、小確幸、ラインオーバーに対するシールドを持つ、自己決定。
Posted by ブクログ
生きづらさを感じてる自分自身がそれでも一緒に幸せに生きていきたいと願う周りの人達と生きることに、勇気を与えてくれた。
自分の人生をコントロールするきっかけをポップでライトにくれるかも。生きづらい人におすすめしやすい本!
納得出来ました
子供の頃から、どうしてこうも生きづらいのかと思って生きてきましたが、この本を読んで自分に当てはまりまくりで、これは生きづらいと納得出来ました。
ポップな文章で重いテーマも軽い気持ちで読めました。購入して良かった。
何度も読んで、これからは少しでも楽に生きれる様になりたいです。
Posted by ブクログ
生きづらさを感じる人にはタイプがある。
①メランコリー親和型
②HSP
③愛着スタイル
3-1.安定型
3-2.不安型
3-3.回避型
生きづらさを感じる7つの原因
①べき思考
②反芻思考
③自責思考・他責思考の混同
④二分法的思考(完璧思考)
⑤理想化
⑥見捨てられ不安
⑦自己憐憫
この本は読みこんでパターンまでしっかりと頭に叩き込んで体系的な理解まで腹落ちさせる価値があると感じた。
Posted by ブクログ
楽に生きるポイントや自己理解につながるキャラクタータイプ等を学ぶことができました。
見えない敵を把握することは私にとってまだ難しいですが、把握できるように取り組んでいきます。
Posted by ブクログ
今はそんなにメンタル沈んでいないので、救われた!みたいな感覚はなかったけど、普段から日記をつけていて、その中で発見したストレス発散法をリストアップしている私には、これコーピングって名前ついてるんか!!という衝撃(笑)
個人的にはあとがきの方がおもしろかった。この空気感でまた1冊書いてほしい
Posted by ブクログ
精神科医の著者。ゲームが好きな著者が開業している秋葉原内科saveクリニックの名前は「セーブポイント(安心の拠点)」をコンセプトにしている。その発想が優しくて好ましい。
まえがきとあとがきがこの本というか著者の想いが詰まっていた。その部分を読んでほっとするし「生きる勇気」をもらえると思う。
本編は内容が雑多でひとつひとつが浅くなってしまっていていまいち響いてこない。ちょっとわかりずらいし。
広く浅くでもいいから、もっとゲーム寄りに振り切ってくれたらあまり本を読まないゲーム好きたちにも薦めやすかったのだけれど。
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(まえがきより)
アニメ、ゲーム、映画、小説、アイドル、コスプレ、BL(ボーイズラブ)、演劇、二次創作ーー。それらのコンテンツにハマることが、生きる上で心の拠り所になっている。言い換えれば、「コンテンツが人を救っている」ということです。
(あとがきより)
人によっては小説だったりアニメだったりするだろうけど、「逃げ込み先としてのコンテンツ」の価値はもっと理解されていい。
ずっと「勇者」になりたかったのだけど、じゃあ、誰にどんな勇気を与え得るものでありたいのか。それは、僕のすぐ近くにいる、絶対に死んでほしくない大切な人に、「生きる」勇気を与えられるものになりたい、ということがよくわかった。
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あとがきに書かれた著者の喪失体験に衝撃。著者の活動の力になっている背景の一端を知ることができた。
Posted by ブクログ
●某レビューに「正論で殴るタイプの本」と書かれてあったのが気になり購入しました。むしろそのくらいのやつが好きなので。結果的には、思ってたよりも優しめの正論でした(笑)
●「〜べき」を「〜が趣味」に変換するというのは良いなと思いました。実際にやってみると、執着度が落ちる感じがして心が楽になりました。
●自分と相手の線引き、結構苦手かも…と気付きました。誰かが機嫌悪いと自分のせいかも?と感じてしまったり。人に頼るのも苦手です。自分の能力を過信しているので、自分の限界と向き合わなきゃと思いました。そういう意味でも、自分に誠実でありたいと思いました。
●「自己れんびん」の概念は初めて知りましたが、面白いなと思いました。心が病んでいた頃を思い出すと、確かに!と思い当たる節もありました。
●「分人主義」という言葉も初めて知りましたが、好きな自分でいられる相手と一緒にいることは大切だと感じました。私にもそういう相手は数人いますが、今は近くにはいないし普段連絡も取り合わないので、意識的に関わる機会を増やしていけたらと思います。
●日常の中に小さな幸せを感じていくことが大切らしいので、いいこと日記をつけたいと思いました。あと、自分が幸せになれることをリスト化して、いつでも見られるようにしておこうかなと。
●太陽光を直接見るのは、目の健康的に大丈夫なのかな?と少し不安になりました。…が、15秒程度なら大丈夫そうかな?でも、必ず裸眼で見るように気をつけなくてはですね。
●自己決定が幸せに繋がるという話、身に覚えがありすぎて、やっぱりそうだったんだ!と嬉しくなりました。これからもできるだけ自分で決めて、納得しながら生きていきたいです。
Posted by ブクログ
友人が仕事関係で悩んでいると話す私に、知り合いが貸してくれた1冊。こういうメンタル系の本は読んだことはなかったのですが、読んで私までもスッキリしてしまいました(笑)
ゲーム好きな著者が
・人生が生きづらくなってしまうメカニズム
・生きづらさを感じる人が当てはまりやすい3つのタイプ
・それぞれの思考のクセと陥りやすい不幸
・そこから脱却するためのコツ をRPGのように順に追って紹介してくれます。
著者の温厚な性格がにじみ出るような穏やかな語り口と、ゲーム・マンガ用語満載で基本はサクサク読めます。思考のクセについては当てはまる箇所が多いほど読むのが億劫になりますが、文中にもある「自分が何を考え、どう感じるかを客観的に判断する」ことを意識することで、自身のメンタルがレベルアップしていくかと思います。
個人的にはあとがきの著者の経験が心に残りました。
文中のゲームは20代後半~40代がドンピシャ世代だと思います。HPが半分を切ったくらいで読むのがおすすめです。
Posted by ブクログ
まず自分を知り、その上で白魔道士と黒魔道士を見つけていく。
常識といったところにあてはまるようなことを言わず、ゲームに沿ってわかりやすく助けようとしてくれる。とてもいい本。
何回か読み返したい。
Posted by ブクログ
ゲームのステージクリアみたいにはいかないと思うけど、生きづらさを感じている人にはおすすめできる。
クエストとあるが、ゲーム的な構成がされているわけではない。普通に、本である(笑)
ところどころにゲーム名が出てきて、そのゲームをプレイしたことがある人なら、圧倒的に理解しやすいのは間違いない。
本書は「ゲームからだって学べる」ということを示していて、そこは共感できる。ゲームだって無駄じゃない。無駄にするかしないかは、あなた次第である。もちろん、本にしろスポーツにしろ同じだろう。
かなり限定的になるが、ゲーマーにおすすめのメンタル治療本として貴重な一冊。