【感想・ネタバレ】怪談社書記録 闇語りのレビュー

あらすじ

「コイツさ、ゆうれいが視えるんだぜ」
血だらけになった彼がひとりの少女を連れてきた――(「愛を知らない」収録)

怪談社の実話怪談、背筋を揺さぶる新シリーズ!

メディアでも活躍中、全国を跋扈して怪異体験談を蒐集する怪談社。
闇の奥底より溢れ出す怪異の語り部による新シリーズいよいよ始動!
オフィスの倉庫に響く、聞こえるはずのないため息「いるはずない」、
ある旧家に残されていた奇妙な手紙、綴られた恐るべき内容とは「命がない」、
神隠しのように忽然と消えた最愛の弟。調べるうちに悍ましい異形にたどりつく「言葉じゃない」、
怪異に彩られた男ふたりと少女ひとりの奇妙な同居生活の行方…哀切の怪奇譚「愛を知らない」など71篇を収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

大喧嘩が原因で縁を切った父親が死んだとの知らせが入った。一度はその知らせを無視しようとしたが、連絡をくれた大家が死後の父親からの伝言だと妙なことを言ってきたのだ。「タンスを、見せてやってくれ……」と。





様々な短編が詰まっている短編集。取材に基づいた実話怪談のようだが、中には短篇小説風のものもあり、怖さの度合いも玉石混交といったところ。この著者の話は初めて読むが一連の話を章分けして読ませるのはそういう書き方なのだろうか。別の話だと思って読み始めたら続きだったという事が多々あり少し読みづらい。幽霊が直接出てくる話もあったが、写真立ての裏のメッセージや、人形、バイトに向けた店からの謎の忠告の紙など物によって伝わってくる間接的な怖さというのが際立っていた。とくに一番最初にあった「お前を許さない」はオチで心臓をつかまれた思いだった。怪文章が出てくる話が複数あり、その怪文章も怖いもの、不気味なものや内容がぶっ飛んでいるものなどいろいろあって非常に楽しめた。

0
2020年09月22日

「小説」ランキング