【感想・ネタバレ】コミックス作家 川村リリカのレビュー

あらすじ

三十歳の美しいコミックス作家・川村リリカと、同い年の敏腕編集者・野崎百合子。「俺」「お前」と呼び合う可憐な二人が、喫茶店で、イタリアンで、カツカレーの店で、新作の打ち合わせをする。「それはそのままタイトルになるね」「なるね。メモしとこう」。物語はどのように生まれるのか。創作の秘密が垣間見える連作集。
〈挿画〉牛久保雅美

【目次】
きみはミステリーだよ
いまのような密会の時間
荒野は誘惑する
スクランブルド・エッグス二個をかきこむ
苦手なものはありますか
豆腐とケチャップで微笑する
梨を切ろうとしたとき
オーガズムと自分の現在
裸でプッタネスカ
青い色にからめ捕られて
フレンチフライドポテト
雨のコカコーラ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 「梨を切ろうとしたとき」の鬼怒川温泉のエピソードには驚くけれど、老いていく「会社・企業」大国日本、というのは、片岡さんがずいぶん前から繰り返し論じていることだ。
 それをいつも半裸の女性が主人公のコミックを描くリリカの姿を通して小説化。そこが、カタオカワールドだな。
 80歳を超えた作家の作品なのだよ。しかも。
 

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2020年07月12日

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