あらすじ
【警告! 常識人は決して読まないでください!】
常識を壊すから、アタマに効く!
「刺激と裏切りの本」ついに発刊。
「最近、行き詰まっていて……」
「いつものやり方だとうまくいかない……」
そんな人にはアートが特効薬になります。
AIの到来で社会に大きな変化があり、
さらに今年に入ってからはオリンピックの中止や世界的なウイルスの蔓延など
「答えの見えない難題」が次々に出てくる現代。
いままでのやり方で正解を積み重ね、
効率アップを目指してきただけの凝り固まったアタマでは、
必要な答えを導き出せません。
いま必要なのは、
これまでの常識を壊し、入れ替える「パラダイムシフト」の考えです。
アタマに刺激を与え、常識にくさびを打つ「アート思考」は
これからの時代、大いに役立つでしょう。
本書では、「そもそも、アートって何?」「アートって人生の役に立つの?」といった
「ふつうのビジネスパーソン」が抱く素朴な疑問を「アートの哲人」にぶつけ、
「アートの謎」を明らかにしていきます!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日常生活がせせこましく過ぎて行く中、人生このままでいいのかな、、と思って手に取りました。
わかる人にしかわからないツウの世界だと思っていたアートの効用をわかりやすく解説していて、初心者でも、アートの世界飛び込むきっかけをくれる本です。
実利から離れることがアートの目的なのに、これはビジネスでも大切な視点だな、、とか実利をどうしても考えながら読んでしまったので、これから鍛錬していきたいなと思いました。
Posted by ブクログ
アートの役割のうち、「人生の本番」を経験するため、つまり、今を生きているという自覚を高めたり、自分を見つめ直す機会を持てるのがアートという主張が刺さった。
アートとはそれ自体が目的であり、お金や効率化や成功に役立つモノではない。
それだけ聞くと虚しくなりそうだが、そうではなく、今ここにいる、アートに関わる経験をしている、と意識することで、自分に目を向ける機会になる。
資本主義世界でお金や地位だけが絶対的な善とされるかのような能率本位の現代社会において、今に着目して充実した人生を積み重ねることの大切さにつながるのがアートだと感じた。
Posted by ブクログ
●アートとは常識をぶち壊す工夫
●デザインは人の生活に入り込む、実用的なものであり、アートは人の生活とは切り離されたもので、非実用的なもの
●世俗主義
絵画は宗教普及の為に描かれていたが、17世紀頃から世俗主義が普及し、宗教から離脱した絵画が描かれる
(ex)フェルメール、牛乳を注ぐ女
●表現主義
19世紀、人の主観、感情にフォーカスした作品が出てくる
ロマン主義とほぼ重なる系統
(ex)ドラクロワ、アルジェの女たち
●形式主義
描いた作品そのものに価値がある
現代アートはとても混沌としていて、一方向でも無いし、変化のスピードも早い
抽象絵画
(ex)モンドリアン
●手法中心主義
作品の描き方にこだわる
キュビズム、ミニマリズムなど
代表的なのはピカソ
●コンセプト主義
作品の哲学に価値がある
●プロジェクト主義
作品を作る流れそのものがアート
●公共空間に設置されているアートをパブリックアート、又は、インスタレーションという
Posted by ブクログ
audibleで読みました
私はこの本よりアートを分かりやすく解説した本を知りません
ぶっちゃけ出身大学で対面にて受けた美術系のどの講義よりも、解説が明解で全体像が掴みやすかったです
例で出されているアーティストや作品に関して9割知っている状態でしたので問題ありませんでしたが、audibleだともちろん図解はないため注意が必要です
Posted by ブクログ
個人的に好きなデュシャンが取り上げられていて、彼の業績についてより深く知ることができました。
ざっくりした流れで美術史を追えるのも良かったです。
Posted by ブクログ
現代アートを説明する本ってそれぞれの作品や歴史を語るやつが多いけど、根本的なアートや現代アートとは何かが非常にわかりやすく書かれていてよかった。
・アートとは常識をブチ壊す工夫。美は関係ない。不快なものでもいい。アートは高尚であるべきとか社会的価値があるべきとかは嘘。有害なものでもアート多様性の受け皿であり、未来の価値観の芽になるかもしれないもの。大半はゴミだけど、未来に役に立つかもしれないから価値を出して
・アートや哲学は何の役に立つのか?まだよくわからないものに対して考えていくのがアートや哲学。そこから役に立つものが誕生すると、別名のジャンルが与えられ別れていく。哲学から数学・物理学・天文学が誕生して別れていったように、アートからもデザイン・建築・漫画のようなものが誕生していった。いまのアートにはまたよくわからないものしか残っていない。何か役立つものが出たらアートから卒業してく。
・ハイアート/ローアート
エンタメやPR要素が少ないものほどハイアート。世に求められていること・受ける要素を減らし、表現したいことを純粋に出せば出すほどハイ
・純粋芸術/総合芸術文字なら文字だけで、音なら音だけで表現するほうがより純粋芸術としてアートのヒエラルキーが高い。歌とピアノならピアノ。歌は歌詞も入ってくるから。ラノベは挿絵も入ってくるから。
・アートの価値は批評家が決める。純然たるロジックの世界。論理的に、美術史の歴史に対して何が新しいか、現代のどんな課題に対応しているか、など専門的な項目をたくさんクリアするほど評価が高くなっていく。何も知らない人が見て感動するか、ということは一切ない。知識がない人には一切分からない。その道の専門家たちの議論で決まる。批評的な価値の獲得・プロモーション・人脈がアートの価値を上げるために重要。
・アートもオスがモテるための本能。作るのは男が多いが観るのは女性が多い。
・感性というが、自分の体験によって感動にバイアスがかかる。若いうちはとくにかかりやすい。
Posted by ブクログ
このシリーズの数学の本もそうですが、絶妙なタイミングで挟まれる脱力系のイラストは最大の魅力です。
あと改めて思ったのは、素人目線というのを大事にしていて「わかる/わからない」という感覚を、とても実寸大で書いてるなぁ、と。
パラダイム転換の話にある、これからは「本物の価値がなくなる」という見方は新しい発見でした。
Posted by ブクログ
アートとデザインの違いと、アートの種類や変遷がわかりやすい。
革新的なこと、常識をやぶること、今の価値観を一度くずすこと、などを考えないといけない時に「アート」って思うだけで飛躍できる、そんな言葉だなと思えた。
ビジネスの場面で「アート思考で、デザインしよう」と呟くと視野が広がる気がする。
Posted by ブクログ
なんとなく美術館に行って絵を観ることが好きだ。
でも、どうして美術館に行くの?画集を買えば良いんじゃない?と言われたら反論できない気がする。そんな私に丁度良い本だった。
アートは、当たり前のことだが難しい知識なんて必要ない。しかし、ひとつのことばかり観ていると、他のことは絶対に気づくことができないだろう。
つまり、いろんな作品に触れることが大事なんだね。
私は大学生の頃、近代美術館に行ったけれど、何やらよく分からない展示物(印象に残ってるのは、ドアがいっぱいあってそれを開けると便器がある。その様子を別の部屋からモニターで眺めるという作品)がいっぱいだった。
面白かったかと言われればそうではないと思うけど、数年経って忘れてないということは、何がしかの影響を与えられているのだと思う。
本書は、そんな自分の体験を思い起こさせられたのと同時に、毛嫌いしていた現代アートへの門戸を開いてくれる本でもあった。
「無駄なものを楽しむ」姿勢があっても良いんじゃないか。
Posted by ブクログ
アートは、完全に現実とは離れて楽しめるからこそ面白いし、意味がある!
現実にあるものばかりが存在価値の高いものではない。
見えないところにどれだけ目を向けられるかだ。芸術はそのよいトレーニングにもなっていたんだなぁ
Posted by ブクログ
アートってセンスだと思っていたけど、理由が無くて心が動けばアートっていう言葉でもう少し軽く触れられると思う。
感動したと言えば、アートに触れていると言える、
Posted by ブクログ
アートとデザインの違いはとてもわかりやすかったです。
世の中の「実用本位」「能率本位」ということはとてもよくわかります。
自分は常に時間に追われながら、手段と目的の連鎖でゴールが見えない能率第一で生きている感じがしていますが、目的自体の「アート」に触れて「人生の本番」を経験することを意識していきたいです。
先生と聞き手の対話形式の中にイラストも多くわかりやすいです。
Posted by ブクログ
正直現代アートって、あまり興味なくて、面白いとも感じられない人間です。もっと昔の絵画やら彫刻やら遺跡やら世界遺産の街並みやらが好き。ですが、パートナーは現代アート好き。それって何がいいの?と思っている中で、出会ったのがこの本。見方が変わると、視点が変わると、面白い。
現代アート自体を楽しいと思うかは別ですが、現代アートに対する考え方が面白い。
Posted by ブクログ
ある種の現代アートに、不安感とか不快な気持ちを抱いてしまうことがあって、あんまりいい気持ちでないので避けていたりしたんだけど、アートは既成概念を壊す役割があるからそういう気持ちを与えるものであるほどアート性が高いということを知って、めちゃくちゃ納得した。そうか、気持ち悪い怖いと思ってもいいんだな、自分の枠が揺さぶられているということなんだな、と思ったら、もう少し向き合える気がした。
Posted by ブクログ
ざっくりしていて分かり易かった。アートって思ったよりもハードル低く、自由に触れていいものなんだなあ。
今までは「アートに触れる自分」を演出したくて美術館の企画展に行くものの、どう楽しんだらいいのか分からなかったんだよね。
Posted by ブクログ
本当は同じシリーズの『高校の数学を〜』を買いに行ったんだが、こっちの方が気になって先に読み切ってしまった。来週、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行くしな。
アートとデザインの違い、アートの世界のパラダイム転換(『13歳からのアート思考』にも似たような話があった)も勉強になった。
しかし一番刺さったのは、何かゴールを求めて能率本位になるのではなく、「私はいまここにいる。私はこういう経験をしている」と意識を自分に向けてあげることが大事というメッセージ。これは禅や瞑想の姿勢に近い。スムーズにアウトプットを続けるだけの人生は果たして「生きた」と言えるのか…?
これが結果として、自分の知らない世界に趣味を向け、備えもった範囲から出て、新しい発想に繋がっていく…でも、これを目的としてしまうとまた能率本位に戻るという矛盾。。
Posted by ブクログ
「アートとは何か、どのように向き合うのか」という一見哲学的にも思える疑問に対して、とてもわかりやすく応えてくれました。
中身を見ると、特に日本人はアートに触れる機会はたくさんあるはずなのに、触れずにいるし、なんなら他の国と比較しても一番触れた方がいいのではないかとも考えられました。
すぐ読めるので、オススメです。
Posted by ブクログ
アートとデザインの違いを初めて明確に理解できた。アートは既存の概念を壊す創造の源であり、デザインはその実用化。刺激材としてのアートや、効率優先の現代における“人生の本番”としてのアートに共感。ビジネスにおいてアートが注目される背景も納得でき、変化の時代における思考の柔軟性の大切さを感じた。